第12回ファミカン岡山(2023/8/16開催)
プレゼン内容
患者の脳血管疾患罹患を契機に、病前は家を支えていただろう患者がそれを担えなくなってしまったがゆえに、構造が変化した、母・患者・息子夫婦・孫2人の4世代が同居する家族。
高齢の母が家事と介護の双方を担い、家族を支えている家族。心身機能が改善している患者に対する母の自立への期待は非常に高く、母の圧力も毎回強い状況であったため、苦手意識を感じて十分に向き合えていない自覚を感じていました。そんなとき、直近の外来で母がいつも以上に厳しく、一方で患者が自信なさそうにしている患者が気にかかり、リハビリテーションスタッフに相談すると、新たな家族の危機が判明。アプローチに悩み、ファミカン岡山にプレゼンを行いました。
プレゼンターの振り返り
私自身、比較的若年で在宅生活の中で大きく改善していく過程の方を診る経験が乏しく、ディカッションなどを通して新たな気づきを得ることができました。また、患者の母への対応を意識するあまり、患者の希望が十分に聞けていなかったり、情報が乏しかったりすることに気づくこともできました。
家庭内での変化が大きく、ストレスが怒りや攻撃的な言動となって現れるような家族の状況の中で、家庭で起きていることを一番冷静に見ることができる人物を探し、その人を中心に家族面談を開く提案をいただきました。また、母にもその負担と不満を語ってもらう機会を作ることが重要だと教えていただき、大変貴重な学びとなりました。
今回の貴重な学びに基づき、早速リハビリテーションスタッフやケアマネージャーと連携を取って対応を進めていきます。ありがとうございました!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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執筆:田中道徳(岡山家庭医療センター)
編集:宮本侑達(ひまわりクリニック)