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私は「犠牲者」であることをやめた。

5月はとても盛りだくさんで長かったような、あっという間だったような、体感としては3ヶ月分くらいのイベントが詰め込まれていました。

ケルトの奇祭に参加してみたり、やっと初めてのウィスキーテイスティングに参加できたり、夫の出張に便乗してワーケーションしたり、日本に出張したけど帰りの便がキャンセルされて12時間トランジット市街観光したり、副業のアテンドや観光ガイドのご依頼をいただいたり、エディンバラマラソン(5キロだけ笑
)走ったり…
写真はInstagramに載せてるので良かったらみてください〜

観光ブログは日本出張中に書く時間が無く毎日更新していたのが途切れてしまったけれど、相変わらずGoogleAdの審査落ち続けていまして、めげそうになったり(多分1本の文字数が足りないんじゃないかと個人的には思ってます。でもそれは私のブログの性質上仕方ないのでこれで無理なら諦めます)もしますが、割と元気にやってます。毎日更新できたらいいけど、無理はしない、というのを大事に頑張ります。
日本でたくさん食べて太ってしまったこと以外かなりポジティブです。

1年ちょっとぶりに日本に帰ると会社にはオンラインではお話ししたことがあっても対面ではお初にお目にかかる方々がたくさんいらして、対面でブレインストーミングとかもやったのですが、やっぱり顔見ておしゃべりするって楽しいな、とかちょっと気になることがあった時にすぐ相談できるとか、リモートじゃなかった頃の良さを思い出したり、家庭以外でも自分の居場所があるというか、必要としてもらえてるのが嬉しかったり、とても充実(スケジュールぎゅーぎゅー)した時間をすごさせてもらいました。

円安が酷いのですが、日本円の値札を一旦200で割って£の感覚にすると何でも安く感じてしまってお財布ガバガバでした。カードの明細が怖いです。すでに今月20万円の高額決済があって、詐欺にでも引っかかったかと思ったら国民年金の1年前払い(ちょっと割引あるから)分でした。



いつの間にか私の日常はエディンバラにありました。今回の日本出張は「非日常」だったからこそ時差ボケを治すための昼寝が許されないようなスケジュールでも頑張れたし、日本にいた頃の金銭感覚なら買っていなかった・食べていなかったかもしれないものにお金を出したりするのに躊躇がありませんでした。
オフィス近くのランチ1200円は格安だと思ったし、100均で2500円使ったりしました。笑
(例えば洗濯機に入れたら汚れ落ちとか乾燥が早くなるボール、こっちのスーパーだと2個で2000円とかで売ってるんです。それをセリア様は1個110円で…みたいにいちいち感動してました。)

「日常」がエディンバラに移ったことは私にとっては衝撃でした。
1年ちょっとでちゃんと海外生活慣れたな、って思いました。あと私が帰る家が実家でも一人で借りている部屋でも無くて、夫がいる家だなぁ、なんて思うとたくさん喧嘩もするけどやっぱり結婚して良かったし、帯同してきてよかったなぁ、としみじみしました。



海外学振に採用されたことが決まったとき、夫の頑張りが認めてもらえて本当に嬉しかったです。でも私の将来どうなるのかものすごく不安でした。
知り合いも友達もゼロな場所で私がただただ引きこもって暇しないように何か出来そうなこと(仕事とかコミュニティとかとか)を夫が考えたり探してくれてもいいじゃないか、とも思ったりしましたが、そこまで気が回らないようで…結果的に自分で職探ししたり、今の職場に交渉したり(^_^;)
私は語学学校に通う必要が無かったのですが、これはスキルアップする余地もないということで、寒い異国で引きこもり真っしぐらでした。

2年はとりあえずスコットランドだけれど、その後はどうなるかわからない。日本は職歴のブランクに厳しいところです。バリキャリなわけではないけれど、自分で稼いだお金を好きに使えるのは自分にとって大きなことでした。
それができなくなる(今までほどではなくなる)と思うと不安で、私は夫のキャリアの犠牲になるのか、と思っていました。


そんな感じで不安なまま渡英準備をし、バタバタの中エディンバラ生活が始まり、じわじわと進行する円安や既に高い物価にピリピリしたり、メールの返事を寄越さないイギリス人に苛立ち、全然時刻表通りに運行しないバスしか移動手段が無かったり、嫌になる要素はたっぷりでした。
それでも日本に帰ってやる(いざとなったら帰れるくらいの貯金はあるし、親も元気)、と思わなかったのは忙しい中でも夫がちゃんと私と向き合ってくれたからだと思います。
私は人の20倍落ち込みやすい事を理解して、エディンバラ生活が成り立ってるのは私がいるから、と言ってくれたり、研究の成果が出たら一緒に得たものだ、など伝えてくれます。

自由になる時間は増えたのでKindleで自己啓発本を読み漁ったり、洋裁教室に通ってみたり、やたら大きなオーブンがあるので日本ではやったことないようなメニューに挑戦してみたり、気付いたら私もできることが増えていました。
ずっと地域から切り離されていたけれど、それも自分で観光ブログを始める、という形で克服することができました。何のためにエディンバラ住んでるんだっけ、こんなところに居なくてもいいんじゃない?と落ち込んだ時に考えがちだったのですが、自分がここにいる意味が出来てきて(というか作ったんですけど)元気に拍車がかかりつつあります。

最近は海外在住日本人にサービスを依頼できるプラットフォームからご依頼いただくことも増え、通訳や観光のアテンドの副業収入も増えてきました。
(プラットフォーム通じてだと手数料が利用者・サービス提供者の両方にかかってしまうので、Instagramやブログのお問い合わせフォームからご依頼いただいた方がお得です…!)
日本でフルタイム勤務していた時には時間的にも気持ち的にも余裕がなくて、挑戦できなかったことだけど、やってみたら楽しいことも増えてきました。

帯同してきたからこそできていることが増えてきた、というか、ちゃんとそういう事もあるんだ、ということに気付けるようになってきたんだと思います。


キャリアという意味ではいい意味で現状維持をさせてもらっています。ゼロになるかと思っていたし、時差でご迷惑をおかけすることもありますが、1年経った今もクビにはならず、日本出張をさせてもらったりして、本当にありがたいです。

エディンバラは正直国内の他の地域へのアクセスはそんなに良くないです。というか国内の鉄道インフラが脆弱なのでキャンセルが怖すぎて二の足踏んでます。
その分(?)国際線が充実しているのですぐにヨーロッパの他の地域に旅行に行けたり、新年をモロッコで迎えるなんてこともできました。


私もかつては海外で仕事したい、と思っていたのですが、やっぱり夫を見ていて大変だな、私だったら無理だったかも、と思います。自分の力じゃ出来なかったかもしれないことを経験させてもらって超ラッキー✨と思えるまでに私のメンタルは強くなりました。
でも私もすごく頑張ってる!偉いぞ〜、と自分を褒めることも大事だと意識するようにしています。夫のお陰、みんなのお陰。夫も私のお陰で出来ていることもあるし、世界の人々に私が役に立っていることもある。
自分なんて何の価値も無い、と落ち込むことが以前はありましたが、お腹が空いて何か食べてるだけでも生産者さんにお金が渡って、生産者さんが喜んでくれる=私のお陰で誰か喜んでいる!!→私って存在するだけでいいんだ✨、というポジティブマインドはKindleの自己啓発本のおかげです。


もう私は夫の研究の犠牲だとは思っていません。
思い通りに行かないことはもちろんあって、それでもそんなこんなも含めて楽しめるようになりました!
次の勤務地がわからないのも以前は不安だったのが今ではワクワクです。日によっては不安の方に傾いちゃうことはもちろんありますけれども。

近くに友達が全然いなかったり、天気悪くてどこにも行きたくなかったり、夫も夫で出かける用事が減ったことは夫との時間が増えることになり、今がこれまでで1番仲良しです。戦友のような、最高のパートナーです。


なーんて事をドタバタの5月駆け抜けながら考えていました。
6月もイベント盛りだくさんです。ここ最近またダウンコートを引っ張り出してきたくらい(やっとクリーニング出したのに)寒いですが、スコットランド生活楽しみます🙋‍♀️

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