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[海外学振] エディンバラの生活費収支シミュレーション(家族帯同)

2023年4月からスコットランド・エディンバラ生活。
海外学振で在外研究をする夫に帯同してます。

今回は生活費のお話。
家族を帯同して物価高の中生活できるのか問題

※注意
あくまで想定なので、我が家の実際の収支ではありません

家賃はよく収入の3割におさめよう、とか聞くので理想値を入れていたり、人によって異なる金額(去年の収入に対する住民税とか)は入っていません。
物価などの参考にしてもらえれば、と思ってます。
海外に帯同すると配偶者の方は無収入になるケースが多いと聞くので、その想定でやってみました。


(実際には私個人の収入もちょっとあったりして、私は洋裁教室に行きたいとかを自分のお小遣いから出したりしてます。)

試算してみました

大人が2人(お子様にかかる費用は想像できませんでした。すみません)の場合の試算です↓

ぐーちゃん特製生活費シミュレーション

自分で作ってて£1=185円でいいのかな、とかいろいろ前提が難しいところがありました。
数値変えたのも見てみたい、というご要望あればお知らせください。

まず、収入から。

ありがたいことに英国全体が指定都市という扱いで
支給額は年額約750万円になりました。
日本円でいただくので為替レートの影響をモロに受けますし、
銀行手数料なども馬鹿になりません。

植田さーん、辛いよー



次に支出の部。

エディンバラは万年住居不足と言われているそうで、月£1000のお家…見つかるかな…というのが正直なところ。
単身でフラットシェアなどされるなら多分見つかります。
大人2人住める+私が在宅ワークするので書斎になるような部屋が欲しい(=2ベッドルーム)なんて言い出すと結構厳しいと思います。
(夫も早朝に日本と会議したりとかするので書斎は結構有効活用されてる)

Rightmoveパトロールしててもあまり無かったように思います。


夫の交通費(自宅〜大学)を入れてみました。
パス券買わないと片道£2、
1週間で5回往復すると£20。
4週間だと£80です。
通勤される方はRidacardという乗り放題パスがおすすめです。


税金+水道料金は住んでる物件で決まります。(参考
低い順にAからあって、Rightmoveで2人用だとCとかDを見かけてました。
これは物件単位でかかるので、2人で住んでても同額です。


Wi-Fiがあるおかげで携帯料金が安く済んでます。
私の仕事にも、テレビでTVer見るのにも必須です。


光熱費はご家庭によると思うので、平均額っぽいのを検索してぺたっと貼ってみました。
日本にいた時より絶対に高い


国民年金は私がやらかしたやつですね。
(拙筆の国民年金の項をご参照ください)
一応毎月の固定費という事で2人分入れました。


なんだかんだで電話問い合わせをしないといけなかったり、Wi-Fiが無いところにも行くのでイギリス携帯の契約もしてます。
LEBARAの5GBプランです。
こちらは日本より安くて助かります。



ここまで支出を除くと残り約326,000円。
お?意外とあるじゃん?
と思うじゃないですか。

この残額を全額食費に充てるなら毎日マックで3食食べてもOK。
(おすすめしないですが、安めの外食ということで参考程度にね)
ちなみにビッグマックセットは約1,170円
単品でも約780円。
ナゲット6個付けようとしたら追加で720円。
外食は本当に高い。
そしてそこまで美味しくない。



ここからは個人差が激しそうで資産に入れなかった系の支出です。

日本から転出しても住民税の支払い義務がしばらく残ります。
前年にご夫婦で日本の収入があれば二人分の税金がかかります。
所得税はかかりません。
私の日本円残高もじわじわこれに減らされてます。

日本の携帯番号をキープするならその契約料もかかります。
私は290円ですが。

任意ですが、賃貸物件の火災保険にもうちは入ってます。
長期の海外旅行保険に入っている場合はこれでカバーできる場合もあるので、契約内容を確認してみてください。
(長期の海外旅行保険は高い!)


あと娯楽・旅行費。これは結構大事。
特にスコットランドは寒くて暗いし、それでなくても海外生活はストレス溜まります。
最近は夫婦でネトフリの韓流ドラマにハマってまして、お夕飯後の息抜きです。
(愛の不時着、めちゃくちゃ良かったです🥺)

せっかく海外にいる、という事で旅行にもたくさん行きたいです。
(個人の感想です)
モロッコは太陽浴びれて、本当に行ってよかった!!


えー…貯金。はい、大事です。
大事ですが、無理のない範囲で…



約326,000円からいろいろいろいろ支出がありましたね!
残った分が食費+生活用品+余剰分です。

食費などの物価情報も拙筆をよろしければご覧いただきたいのですが、
やっぱり大きいのは外食ですね…
たまにはおしゃれカフェでブランチしたい、とか思うと£30(2人分です)がすぐ飛びます。
なので基本的には自炊。
夫もお弁当を持って行ってます。


あと理想値で書いてるので…
実際には家族帯同となるとやはり家賃は足が出ます。
うちも3割には収まってません。
家族用物件で海外学振の収入の3割なんてエディンバラは多分無理。
ロンドンなら絶対無理。


エディンバラとロンドンの収入が同じって…
余計なお世話ですがロンドンにいらっしゃる方が心配です。
絶対貯金切り崩してるじゃん、って思います。

エディンバラでよく見かけるGregg'sというパン屋さん(こっちでは結構安い部類に入る)はロンドンだと地価高すぎて出店できないらしいです。
同じイギリスでも首都と地方都市の物価の差は激しい。

そして円安はすごいです。
ついお給料を日本円でもらっているからお買い物する時も
計算しちゃいます。

あ、あと忘れちゃいけないですが、
渡航前にビザ申請費用で約100万円使っているので、
毎月の支出じゃないですが貯金は減りました
さらに値上がりするって聞いてるのでこれから取得される方はもっと高いかも…



食費とか、娯楽費用とか、貯金を諦めるとか…
いろいろ切り詰めようはもちろんあります。
(シミュレーションは家賃とかちょっと楽観的すぎるかも)

エディンバラと言う1都市のみのサンプルですが、
どなたかの参考になれば幸いです。












以下私の独り言です。

学術振興会さん…
掃除とか料理とか、家事してる時間も研究とかに専念させたい、と思うのであれば家族を帯同させるって割といい案だと思いませんか?スーパーに買い出し行って、ご飯作って、っていうのを本業に追加でやらせると生産性はどうしても落ちます。日本みたいなコンビニなんてないし、家事せずに外食したら絶対赤字です。

研究専念義務があるくらい、専念させたいんですよね?

家族が一緒だと仕事の後とかにおしゃべりも出来ます。
ストレスレベル下げられると思います。

慣れない土地で、知り合いもそんなにいなくて、次のポストもわからないし不安なことも沢山あって、円安がとどめの一撃を食らわせてくるような状況で…
家族と一緒にご飯食べるのが唯一と言っていいくらいの生活の潤いだったりします。

帯同する家族も家族で大変なことたくさんあります。
扶養に入るわけでもなく、自分がいることで収入は増えないけど支出だけは確実に増える(最近帯同家族の渡航費を出してもらえるように改訂されたのはすごく嬉しいです)。結構メンタルに来ます。

海外に出て研究頑張りたいっていう気持ち、家族として応援したいじゃないですか。

こういう派遣後の現地での状況を知っていただけたらな、と思います。

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