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♪ Watching Bob Dylan

先日、Bob Dylanの来日公演に行ってきました。(4/19:名古屋公演2日目)
正直あまり詳しくないし、曲はほぼThe Byrdsを始めとしたカヴァーバージョンで知っていて、レコードも数枚しか持っていなかった(The Bandとの"The Basement Tapes""Before the Flood")のですが、大好きなPatti SmithSyd Barrettに大きな影響を与えているし、他のアーティストやロックミュージック全般への影響も多大ということで、そして今回が最後のチャンスかも、と思って行くことにしました。

🚫Bobのライヴ、各所で話題になっている通り、スマホ(専用の鍵付きポーチ貸出し)、パソコン、カメラなど持込禁止・金属探知機でのボディチェックや荷物チェックもありました。まあ、スマホ時代になる前のコンサートは大体そうだったので、さほど不自由は感じませんでした。寧ろ、じっくり聴かせる系のライヴだったので、集中できて、却ってよかった思います。

アップテンポのブルーズ系の曲が多かったので、ノンアルでもいいので、ワインか何かお酒が飲みたい気分でした。Gold席の後ろ、1階席の7列目の端だったのですが、ステージが暗い(間接照明の寝室くらい?)ので、御大もバンドメンバーもぼんやり。目を凝らしても余り見えず、目が疲れるので、しばしば目を閉じてましたが、そっちのほうが耳が冴えるのか、御大の打つようなピアノの音も、ポエトリーリーディングのようなラップのような歌声も響いてくる。愛知芸術劇場はクラシック音楽用のホールなので、板張りの床からも音がビシバシ伝わってきて、バスドラとベースの音は、最初ちょっと大きすぎるくらいでした⚡️(次第にバランスよくなりました)

ちなみに付け焼き刃の予習だったので、聴いたことはあるけど何だっけ?と思うことしばしば😅 あとでセトリ見て、『これだったんだ〜!どうりで盛り上がってた!』。思った以上に「詩の朗読」だったので、歌詞をもっと読んでおけば。。。とちょっと後悔しました。せっかくノーベル賞詩人のパフォーマンスだったのに。

新作("Rough and Rowdy Ways") 以外に昔の曲も幾つか演奏されましたが、The Rolling Stonesのようなヒット曲満載のライヴとは全く違って、いまあの曲だった?というくらい自由なアレンジで演奏。それにバンドメンバーが合わせて付いて行くという感じでした。そんな中、Stonesのヴァージョンでお馴染みの“Not Fade Away”が! よく知る曲&アレンジで、みんなここぞと盛り上がっていました(笑)。

そして伝家の宝刀(?)、ブルースハープはラストの“Every Grains of Sand”に登場。それだけで全てをさらっていくようで、凄かったです♪

現在地のディランは、フォークでもロックでも無く、狭くて仄暗いバーが似合うような、ルーツ音楽的なブルーズなんだなぁと実感したライヴでした。もう引退してもいい年齢なのに続けているのは、こうやって好きにブルーズを演奏していたい、というのもあるのでは、と思いました。

終始グランドピアノの前から動かなかった御大ですが、最後の最後に前に登場。鮮やかなグリーンのシャツが眩しかったです🐸。メンバーに背中を支えられて、流石におじいちゃんの雰囲気はありましたが、MCもほぼ無く2時間弱歌ってピアノを弾いて、めっちゃ元気やなぁと思いました。やはり常人を超えた何かを持っていると実感。

コンサートというよりは、人間国宝のパフォーマンスを見たような、偉いお坊さんの説法を聴いてきたような、ありがたいものを見たような、そんな気分になりました✨ 次回。。。もしあるなら、もっと勉強して臨みたいと思います!


💿6月発売の新譜はライヴ盤だそうです。復習によさそう。

📺 友人にお薦めされた、Netflixのドキュメンタリー(監督マーティン・スコセッシ)


🎧日本公演のset listをまとめたプレイリスト。