あなたと私の物語はシーズン2が終わりました
思いを言葉にしておくことを生きる糧のひとつとしている私は、この感謝と喜びを記録しないわけにはいかないと思った。
人生の中で、心の奥底から「今まで生きてきてよかった」と思えることって、そう何回も無いはずだ。
そのうちの1回が今日だった。
あなたは、過去からずっと地続きで途切れない、ひとりの人だということを知った。
あなたは、今は私の知らない世界で知らない人と生きていても、決して知らない「誰か」にはなっていない。
あなたはまだ、私がよく知っているあなたである。
今日は、あまりに心当たりのある事項が多すぎて戸惑ったけれど、あなたを形成しているのはもちろん私だけではないから、
いろんな人が私のように、こうやって心当たりを感じて、あなたとの繋がりを確かめているんだろうなぁとも思う。
あの時の…こんなところに使ったんだ、ってね。
だけど、あなたと私の過去が、あなたにとっても私にとっても大事な「今日」の一部をつくったんだと感じたし、
今までのことがあって本当に良かったと、信じることができた。
嬉しい。ありがとう。
人生が意味あるものになるのは、ほんの数回、他者と本当の意味で繋がることができた瞬間だけだ
私の一番好きな映画の中で、こんな内容のセリフがある。
「他者と本当の意味で繋がる」ってどういう瞬間なんだろうと考えていたのだけれど、今日、ほんの少しだけその答えがわかったような気がした。
それは、自分の過去が、ある他者との現在と綺麗に重なって、未来の希望が見えるとき。
そして、相手も同じ感覚を抱いていると確信する瞬間。
つまり、
「自分のこれまでの道のりは、この人との今のためにあったんだ。これから自分は何かを変えていける」
って、お互いに感じて、それを共有する瞬間。
その人によって過去が肯定され、未来が明るく輝く。
自分も相手の過去を肯定し、その人の未来を明るく照らすことができる。
この奇跡的な瞬間にだけ、人生は意味を持つのかもしれない。
私にとってその瞬間は今日ではなかったけれど、この考えに至ったのはまさに今日である。
あなたと私の過去がちゃんと「今日」に繋がり、
もしもお互いに未来の希望が見えたとしたら、それは例の奇跡の瞬間になっただろうと思ったから。
実際には、私は自分の人生に対して希望を持つことはできたけれど、あなたがどう思っていたのかは私にはわからない。
それに、ゴールが達成されるということは本当に素晴らしいことだと、改めて感じた。
逆に、もしゴールが達成されていなかったらどうなってしまっていたのだろう、と想像すると、恐ろしい。
今日の気持ちを忘れたくなかったから、自分だけの日記の最後には、こう書いておいた。
私も今できることに全力で取り組んで、結果で人に恩返しできるような人になろうと思い直した。
何度でも自分を奮い立たせて、目指すべきことのために行動すれば、
その報いはいつか来るだろうと、今は信じられる。
あなたとの今までのように。
あなたとの今日のように。
あなたと私の物語は、私の中では勝手に「シーズン2の終わり」を迎えた。
シーズン3は、きっとある。
だって、未来形でそう言われた気がしたから。
今日あなたを囲んだみんなが、あなたとの未来を約束したつもりでいるんだ。
だから、シーズン3が面白くなるように、物語が再開するまでにこちらでいろいろと仕込んでおこうと思う。
にしても、大人になったんだなぁと、しみじみ感じる。
仕事をしたり家族をつくったりすると、守りたいものが増えてきて、その守りたいもののために自分の振る舞いや役割を考えて動くようになる。
今までみたいに、自分のしたいように振る舞えるわけじゃない。
でも、そうして大人になるのも悪くないと、今日は思えた。
本当に大切な人を大切にできる、そんな自分になっていく感覚。
こんなに前向きな気持ちにさせてくれるなんて。
今日は、これからの毎日に活力を与えてくれる、大事な思い出になった。
ありがとう。
本当は、これ以上の感情が私の中にはある気がする。
寂しさとか、もどかしさとか、そういうネガティブな気持ちも。
でも、それらは感謝や喜びよりは圧倒的に小さいし、まだ言葉にはできていない。
整理がついたら、それについてもまた書くかもしれない。
今日が終わりかけている今、私の見る景色は昨日までと変わっている。
見える世界を良い意味で変えてくれる人は、大切な人だ。
いつもありがとう。
明日、私はどんな思いで『金木犀の夜』を弾くのだろう。
撮影日が明日になったのは偶然だけれど、この大きな愛を心に秘めて歌を届けるには、ちょうど良いのかもしれない。
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