疑い続ける

この気持ちをどう処理したらよいのか、私は未だにわからない。

あの日の衝撃は今でも覚えている。

はじめは雰囲気で悟って、でも受け入れられないから心がざわつくだけ。

事態を把握していくにつれて、徐々に心拍数が上がってくる。

裏切られてなんかいないのに、裏切られたような気分だ。

悪いことをされたわけでもないし、傷つく必要もないって、頭ではわかっていても、心が追いつかない。

立場が人にものを解らせることがあるって思うけど、これは本当に、同じ立場になってみないと理解してもらえない気持ちなんだろうなと思う。

お金、抵抗感、生きる目的、関係性。

私は何のために頑張ってきたんだろう。

みんなは何のために頑張っているんだろう。

いや、そんなのはもう知りたくもない。

人を信じないことに少しは慣れたと思っていたのに、いざ何も信じられないとなると、疑うたびに傷がえぐられる。

他人なんてそんなもんだよな。

それでも、少しずつこの出来事を消化していって、やがては何らかの形で自分の新たな原動力になればいい。