無いから作る。

私のモノ作りの基本として、「無いものだから作る」というスタンスがあります。
もう欲しい物がこの世に存在していれば、既にあるモノを買うほうが圧倒的に手間もお金もかかりませんから、欲しいと感じる”そのモノ”が実在しているのであればそれを購入するほうが効率的ですし、欲しい物にほぼほぼ合致していれば自分で手直しや調整をして使えば良いと考えてます。

そんな考えなので、私が作るモノはまず最初に自分で使ってみて性能や使い心地、所有感その他諸々を確認した上で初めて販売します。

まぁ、結局の所私が欲しい物を作って、私と共通する価値観の人に買って頂くということしか考えていません(^^

ただ、そうした形でモノを作っていくと、面白いことに他には無いモノが出来上がります。
まぁ、無いモノを作るので当たり前といえば当たり前ですが・・・。

そんなこんなで完成したモノは・・・。

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まずはこちらのHAYABUSAウェッジ。

hayabusaソール

特徴は玉子を半分に切ったような丸いソールです。
平面が無い=当たる部分が面では無く点=同じ材質、同じフィニッシュ(仕上げ)の場合、摩擦抵抗が少なくなる=抜けが良い。
ということになり、実際に異次元とも言えるヌケの良さを実現しています。

そしてHAYABUSAIronは、見た目も性能も他には全く無いモノになっています。

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そして何よりもBoseIronFactoryと言えば0番アイアンを始めとする、超ロングアイアンです。

零式クラバーさん-2

たまにSNS等で「真似された!!」とかいう書き込みを見るのですが、私の所で作るものに関しては真似されることが全くと言っていいほどありません。

私自身では「真似しようにも真似が出来ないモノを作っている」からではないかと考えていますが、もしかしたら「真似しようとも思わない程度のモノ」なのかも(笑)

まぁ、それは半分冗談なのですが、真似されないために行っていることといえば、こうしてどんどん私がオリジナルであるということを発信しているから、ということもひとつの原因では無いかと考えています。
noteやFB、ツイッターやブログ、現在のネット環境の中では、個人でできる様々な情報発信手段があります。
そうした情報発信手段を使って、オリジナルが私であることを発信していく。
そうして事実としての情報を積み上げていくことで、真似をした人は「真似をした!」と責められることもあるでしょう。
それもまたひとつの抑止力として機能している面もあると思うのです。

とは言え、無いから作る。というのは、私のモノ作りにおいての原点でもあり、今もなお続けている要因そのものであると言ってもいいでしょう。
そしてこのことはゴルフクラブだけにとどまらず、ゴルフクラブを作る機材などでも「無いから作る」ということは結構あります。
そうして使いやすく便利なモノを作ることによって、効率や精度を高めていって、より良いモノ作りができると良いなぁと。

現在あるモノをより良くするというのももちろんひとつの方法ですが、無いモノを作るという考え方こそが、オリジナリティ溢れ、他の人も真似出来ないモノを作り上げることに繋がっているのではないかと思うのです。

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