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完璧主義者ほど行動しない

「知っておけばできること」

今年でトレーナーとして約15年、起業して約10年になります。

まだまだわからないことだらけの日々で、文字通り「トライ&エラー」しながら一つずつ物事を前に進めている毎日です。

そんな生活の中で、

①知っておけばすぐにできること

②知っていても、時間をかけないとできないこと

③経験しないとわからないこと

の3つのパターンがあることが分かってきました。

自分がここ数年読書するようになったのも、

①の「知っておけばすぐにできること」を増やすためです。


というのも起業してからたくさんの失敗を経験した中で、

「これって、事前に知識として知っておけば失敗しなくてよかったじゃん」

という経験があまりにも多くて、すごく後悔したからです。

シンプルに「勉強不足」を痛感しました。


例えば、店舗開業する際に銀行へ「資金の融資」にお願いに行くときも、

・どの書類を揃えておくべきか?
・貸してくれるタイミングと貸してくれないタイミング
・どのくらいの金額を用意しておけば、安定した経営ができるか?

なんかは、いくらでもネットや本に載っているわけですよね。

けれども専門的な勉強はしてもビジネスの勉強は全くしていなかったので、
飛びこみで銀行に訪問しまくって、当然どこも貸してくれませんでした(笑)

結局いくつか銀行を回る中で、良心的な担当者さんとたまたま出会うことができて、

色々教えてもらいながら融資を受けることができたのですが、これはあくまで偶然な出来事です。

その時の経験から、

「あっ、もっと世の中のこと勉強しないとやばい」

と痛感して、「情報収集」の習慣がつくようになりました。

その時の経験から、

「知っておけばできること」

をスタッフ教育だったりコンサルだったりセミナーだったりで、今はお伝えさせてもらっています。

それでもやらない

で、そういう「知っておけばできること」を伝えていると、また別の問題にぶつかりました。

「知っていてもやらない」

という方達にたくさん出会うようになりました。

最初は「やる気がないんだね」と決めつけてましたが、時間が経つにつれてその逆だと気づきました。

やる気があって、勉強熱心で、真面目。

そういう人ほど「知っていてもやらない」傾向が強いことに気づきました。

「真面目」な人は「完璧主義者」のことが多く、

行動するまでめちゃめちゃ時間がかかってしまう方が多いです。

「自信がついたら行動します」
「不安なのでもう少し準備します」

そんな声もよくもらうようになりました。

・失敗したくないから完璧に仕上げたい。
・誰から見られても恥ずかしないものを用意したい。

そんな様子が垣間見えました。

どれだけ準備しても落ち着かない

結論から先にいうと、どれだけ準備しても不安はなくならないし、失敗する可能性はゼロにはならないです。

というか、結果は行動して初めて見えるので、とにかくスタートを切らないと何もわからないです。

だから「行動して試す」ことだったり、期限を決めて「行動する」ことが重要なんですが、

「完璧に仕上げる」
「完璧に準備する」

そういう気持ちが強すぎて、準備の時間がとにかく長い。
このままずっと準備してるんじゃないかと、思ってしまうくらいです。

けれども行動しなきゃ始まらない大切さも当然わかっている方達なので、
行動できない自分にイライラしたり、自己嫌悪に陥ったり。

で結局何もせずに終わる。

「やる気があるから何もしない」

という、一見矛盾しているような状態になる人がたくさんいます。

インプットとアウトプットのバランス

我々の業界も真面目な方が多いので、インプットが好きな人は多いです。

けれども、

知識が100でアウトプット0の人と、

知識が30でアウトプットも30の人だったら、

世間的には後者の人が評価されるし、仕事も舞い込んできます。


知識が100の人は、知識が30の人のアウトプットに対して、

「そんな知識、俺でも知ってるよ」

と声を上げる人もいますが、アウトプットしない限りその100の知識は価値がないんですよね。

だからこそ準備も大切ですけど、おおまかなアウトラインができたら、

まずは行動してみる。

その結果、失敗したり批判を受けたりもあると思いますが、

行動する前よりは確実に一歩前に進めます。


まずは行動する。

自信がついたら行動するではなくて、
行動するから自信がつく。

自戒を込めて、改めてそんなことを痛感する日々です。

「完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ」
-マーク・ザッカーバーグ(Facebook創始者)

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