見出し画像

【小説】ちっちゃいマスコット生活③

 女性がヒトイヌ状態でマスコット着ぐるみを着て生活する話。

※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。

※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。

※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。

※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。

※挿絵はDALL·E/GPT4を用いています。


 室内で軽く運動もするようになった。
 ダイエットスーツを着て、汗だくになりながら踏み台昇降をやったり、ペットボトル程度の負荷で腕や肩を動かすことにした。
 先生は気が晴れる程度にしてねとは言ってくれたけど。

 外が怖くても、このまま部屋の中で干からびるのはもっと怖かったのだ。
 そして、そういう焦燥が良くないのだと言う意識もあった。

 病院で先生と話、カウンセラーの先生とも話して……週に一回だった通院は二週に一回になり、月一回へと減っていった。

 ただ、それでも外に出ること、仕事をすることの不安はある。
 完全な引きこもりと言うには、コンビニに出かけられるし、通院も近頃は一人で行っている。
 それでも無目的に散歩するとか、積極的に人前に出るとか、お客さんを接客するとかは全く考えられない事だったのだ。

ここから先は

3,240字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?