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【着ぐるみ小説】人形遊びのお店②

 ドール型の着ぐるみと遊ぶ女性向けのそう言うお店の話。

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 中学の時に、毬亞と言う女の子がいた。
 親が変な宗教にハマっているとかで、同じ小学校の友達では有名な話だった。
 どう見ても殴られたような痕とか、年齢に対して細くて小柄な様子とか、肌荒れを治すようなこともしていないのを見て、我ながら不憫に思った。

 私は彼女の事が少し好きだったのかも知れない。
 中一、中二と同じクラスにいて、少しずつ友達になっていった。
 彼女は母親に脅えているようだった。
 「ママが許さないから」とか「ママが知ったら怖い」とか、そんなのが常に言い訳だった。

 他の友達は厄介ごとがあるから止めなよとは言うのだけど、私はどうしても彼女の事が気になっていたのだ。

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