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【小説】2.5次元アイドル①

 フィギュアのような着ぐるみの中に入る女性声優の話。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 美咲遙――中の人の存在など許されない存在。

 私は普通の声優を目指していた。
 本当に普通に育ち、アニメを見て心ときめかせ、声優の仕事に憧れた。

 全てがおかしくなったのは、私が高校を出てから大学に通っている間のことだった。
 両親が何かおかしな思想に魅入られたのは。

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