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AI法のアレ

 これ、どんなことにでも言えることだが、自分が誰かに向ける悪意は、誰かが自分に向ける可能性があると言うのは、真面目に意識して生きておいた方がいい。

 彼らの望み通り、AIで出力されたイラストが非親告罪になったとしよう。
 その時、自分に悪意を持つ人間が、自分のイラストにAIの嫌疑を掛けたとしたら、君は人生の貴重な時間を、手書きである事を証明する為に使わなきゃいけなくなるぞ。
 そして、全ての絵描きはその"攻撃を受ける可能性"のために、自分が手書きである事を証明する証拠を、延々持ち続けなければならないことになるだろう。

 彼らが言うように、AI推進派が過激な人たちだとしたならば、絶対に復讐のためにそのような行為に手を染めるのだから、その可能性は極めて高いとしか言えない。

 そして、もっと言うなら、AIによって商売を邪魔された何らかの著作物の権利者が、自分の二次創作に対して(旧来の)著作権の侵害を訴える可能性だってある。
 ぶっちゃけ、全年齢向けに描いた美しい話を、エロに持っていくとか、四肢切断だのレイプだの○○化だのと言う表現をされて、にっこりしている原作者なんてそんないないぞ?

 あと、外圧でAI規制を進めたいって人たちがいるけど、そういうことをやってる外国人は同時に日本の性的なコンテンツや、子供に見えるキャラクターの方を先に規制するぞ。
 実際問題、DLsiteであんな事件があったの数日前じゃん。

 自分たちが自分たちの首を絞めることを望んでしているとしか思えない。

 AI法なんてもんが君たちの望むとおりになった時、為政者が常に自分の味方である根拠なんて一つもないだろう。
 極論、(似非)リベラル政党が政権を取ったら、絶対に悪用されて表現の自由を侵されることになるのだけど、本当にそれがお望みなのだろうか?
 そうだとしたら、もう、僕は絵師とかイラストレーターなんて人のことは何も信じないし、何も共感できないね。

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