凸凹カップルロボット着ぐるみ

 逆身長差のカップルがアマチュアの戦隊ショーを始める話。

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 サキとの出会いは赤ん坊の頃からだ。
 近所だし血縁上は遠い親戚と言うこともあって、小さな頃から一緒に遊んでいる。
 勝ち気な性格で、近所のガキどもを集めて戦隊ごっこする時、いつもレッドをやっていた。
 ガキの頃から身体が大きくて、スポーツ万能でみんなの人気者だ。

 僕も負けじとスポーツは頑張っていたが、身体が小さいので小学校からやってるサッカーで、レギュラーを得ることはなかった。
 まぁ腐っても仕方ないし、体力的な自信もある。

 そんなサキと僕の共通の趣味は、戦隊モノやヒーロー系の特撮だ。
 ガキの頃からニチアサは一緒にテレビにかじりつく習慣があるし、高校生になってバイトを始めると復刻版Blu-rayを買って楽しんだりしている。

 グッズは色々買ったが、自分たちがそれになろうと言う意識はない――なかったのだけど、一緒の大学に入った時にふと誘われたバイトで火が着いた。
 バイト先とは戦隊モノのショーチームで、僕とサキの青春の全てがこの活動に注がれた。
 体の大きさ的にサキがレッドに、僕がピンクを演じることが多い。

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