見出し画像

【着ぐるみ小説】人形遊びのお店①

 ドール型の着ぐるみと遊ぶ女性向けのそう言うお店の話。

※当記事、及び関連する私の著作物を転載した場合、1記事につき500万円を著作者であるFakeZarathustraに支払うと同意したものとします。

※本作品はR18指定の内容です。note運営の判断の如何に関わらず18歳未満の閲覧はご遠慮ください。

※本作品に於ける描写は、現実的な観点での法的な問題、衛生的な問題をフィクションとして描いており、実際にこれを真似る行為に私は推奨も許可も与えません。当然、その事態に対して責任も負いません。

※フィクションと現実の区別の出来ない人は、本作品に影響を受ける立場であっても、本作品の影響を考慮する立場に於いても、一切の閲覧を禁止します。


 あぁ、私の仕事の話をするならば、親の話を避けることは出来まい。
 親は抑圧的な人間で、世の中のめぼしい快楽は全部悪徳であり、そのような習慣を追い出すことこそが人間性を育むのだと考えていた。

 食事は常に薄味の野菜と卵のスープと、何やら定期配達される硬くて不味いパンだった。
 親から逃げ出すまでパンがあんなに柔らかくて美味しいものだとは思わなかった。

 当然、スナック菓子どころか甘いお菓子なんてなかったし、ゲームやインターネットどころかテレビさえも見せて貰えないレベルだった。
 だから同世代の子供たちとの話題なんかに一切ついていけなかったし、そもそもそう言う子供たちは悪い子供だから一切付き合うなとキツく言われていたのだ。

ここから先は

3,108字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?