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【小説】好きは口に出してみるものだな②
美少女着ぐるみのROM専を告白した親友が見せた写真は、自分が着ぐるみを着た姿だった。
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※挿絵はDALL·Eを用いています。
他のROM専がどうなのか分からないが、キララの写真に対してとりわけ"いいね"を付けるを訳でもなく、コメントを付ける訳でもなかった。
そういう意味で"無害な"ROM専であった。
無害ではあるのだが、じゃぁ、それが本当の意味で"健全"であるのかは分からない。
ダイキがどういう人間か、俺はよく知っているつもりだった。
だけど、そんなのが全くの幻想だったことに愕然としている。
勿論、ダイキだって俺のことを――俺が美少女着ぐるみにハマっていると言う事実を知らない事からして、何も分かってなかっただろう。
親友だと思っていたけれど、お互いに何も知らないのだ。
俺はダイキとどう接すればいいのか分からない。
ダイキと遊ぶとき、彼は強いて着ぐるみの話題を出さない。
俺の反応がイマイチと言うことはあるから。
逆にその気遣いが苦しいと言う側面もある。
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