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【着ぐるみ小説】ロボットコンパニオン④

 ロボット着ぐるみを来て仕事をする女性のお話。

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「私さぁ、高校の頃体操やっててね、国体とかに出て将来有望な選手だったんだよ」
 私がMiraiを脱ぐ時、杏里さんは出し抜けにそんな話をし始めた。

 彼女によると、高校三年生の夏、靭帯断裂の大怪我をして、そして選手生命は立たれたと言う。
 大学の推薦は取り消されて、しかも地元で割と有名になっていたことから、地元に残るのも気分的に厳しいものだったと言う。

「オリンピックがどうのって言われててね、なんか笑っちゃうね」
 杏里さんは自嘲気味に話す癖があるようだった。

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