性教育ラバードール②

 以前書いた性教育ラバードールの焼き直し。
 性教育の実習をラバーの着ぐるみで行おうと言う試みの話。

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 それから運用とかお給料とかを煮詰めていく。
 役所の人は本当にいい人ばかりで、私達を気に掛けてくれるし、予算面では心配ないから労務上必要な事はすぐに相談してくれと言ってくれた。

 教材関係、組み立てと持ち運びが楽なベッドと布団、予備用を含めた着ぐるみと衣装、着ぐるみのメンテナンス用品、公用車の払い下げのステーションワゴン。これが私達の全てだ。
 パーティション絡みは保健室にあるものだから大丈夫だと言うし、事務所がらみは劇団が管理することになっている。
 私達は芝居に専念すればいいのだ。

 準備に二時間、最初の実演に一時間。三十分の休憩――その間に三年生と一年生の入れ替えが入る――その後、三十分のオナニー実演。 学校からの撤収に二時間。事務所に帰ってからのシャワーと片付けで一時間。レポートや書類を揃えるのに一時間か。 市内の移動を考えると最大十時間ぐらい掛かりそうだが、教育委員会の想定では週に二度から四度の出張がある。月に何日か練習に使っていい日があって、その全てにきちんとしたお手当が出る。 私達に直接振り込まれるのが諸手当、源泉徴収込みで二万五千円。 車の維持費やガソリン代、高速代は劇団が払うのだが、この辺は役所の方が計算して支払うそうだ。 ここで何かトラブルがあれば遠慮せずに問い合わせてくれと言われた。

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