少しづつ

こちらに来てから少しずつ自分の性自認を周りの人に打ち明けるようになってきた。もちろん、宗教上からその自認を受け入れたくても受け入れられない、認められない人もいるのでまだ傷つきたくない気持ちがある私は打ち明ける相手に日本人を選んでしまう。

自分の大学以外からも多くの人々が来ている中、みんな割と受け入れてくれることに気づいた。自分の大学が「特別」に寛容でそれ以外の人々、特に地方では偏見が大きいのではないかという私自身の偏見はいい意味で裏切られたのだった。（そして「寛容」だと世間的にも思われている私の大学でも興味がない人々にとってはどうでもいい/偏見の対象となるため、より大きなショックを受けるのだ。）他国の人に言ったらどうなるのだろう、そもそもこの国に私と同じような人々が生きる場所があるのか、考えてもわからないことは多いけれど（今のところ）自分が生きていく世界は想像していたよりも少し行きやすいかもしれない。

みんな「そうなんだ」と普通に受け入れてくれたことが本当にうれしくて、悩んでいた自分がばかみたいになった。女性の方がカミングアウトしやすいのかな。