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迷アバターで動こう 次世代仕様に期待を寄せすぎた失敗作【ねむの子】

ねむの子

それは、次世代型パラレル対応アバターで、従来のコルノロークと比較し、全体的に周回単位で性能が上がっている。

テーマは「メタバース原住民の間で生まれた、物理現実直通型アバター」。
天使界隈衣装を採用し、ゲーム機がテーマである特性を利用し、ポータブルゲーミングPCがファッションアクセサリーになっている。
これにより、今まで難しかったレディースファッションとゲーミングPCの共存が可能になり、更に荷物の軽量化も図られた。
他にも動きやすさや女の子っぽさが格段に上がっており、活躍の期待が高まっていた。

しかし、この「ねむの子」ある落とし穴があった。

何が問題だったのか、順を追ってみていこう


おことわり

始めに言っておくが
「ねむの子は失敗作」とあるが、元となったバーチャル美少女ねむちゃんやメタバース原住民は一切悪くないという事を忘れないでいただきたい。

①ウィッグの耐久性

まずはこのアバターが被っているウィッグだ。
メタバース原住民の長であるバーチャル美少女ねむちゃんの色を採っており、「ねむの子」の名にふさわしい色をしている。
物理現実ではAmazonで調達可能で、エアリーに比べて速達性にも優れている。

が、このウィッグ、

安いが故に耐久性が貧弱

であった。

なんと、7~8回被って外出しただけで前髪が薄くなってしまい、おでこを隠せなくなってしまう。
おでこが隠せなくなると、格段に男っぽさが出てしまい、女の子っぽさが半減してしまう。

買い直せば良いかというと、実はそうでもないのがこのウィッグである。
7~8回使っただけで買い直していると、ランニングコストが膨れ上がってしまう。
更に、ウィッグというものは届いたらすぐ使えるのではなく、自分の顔に合わせてカットが必要で、時間と手間がかかる上、失敗のリスクも有る。
失敗したときの買い直しも考慮すると、更にランニングコストが膨れ上がるのは容易に想像がつく。
さらに、ウィッグの耐久性が尽きるタイミングにも注意が必要だ。
例えば、イベントの前日に別のイベントで耐久性が尽きてしまい、明日のイベントに被っていけるウィッグがない場合は、完全に詰みである。
いくら速達性に優れたAmazonPrimeでも、翌日の朝イチには届かない。
買いだめするのも手だが、Amazon側の在庫調達が間に合わなかったり、結局カットに手間取るなどデメリットも多い。
そう、このウィッグは運用上に問題がありすぎだったのだ。

②ハンドヘルドゲーミングPCの事情

スマホ感覚で使えるゲーミングPC
そう、ハンドヘルドゲーミングPCだ。
見た目はニンテンドースイッチだが、Windowsが入っており、PCアプリやPCゲームが動かせる。
従来のゲーミングノートやタブレットに比べて取り回しが良く、電池持ちも良いため野外活動の強い味方だ。
さらに昨今はVRが動かせるものも出てきており、MetaQuestやモバイルルーターと組み合わせると場所を選ばずにPCVRができるスグレモノだ。
画面は小さく、キーボードやマウスは初期ではついていないが、USBHub等を使って外部モニター出力したり、キーボードやマウスを後付けすれば大画面のワークステーションへと早変わりする。

そう、外では単体で、家ではUSBHubでドッキングして使えば良い。
そう考えていたのだ。
しかし実際、USBHubで画面やキーボードをいちいち繋げたり外したりするのは地味に煩わしく、作業するに至って前工程が生じるため、作業に取り掛かりづらくなり、活動停滞の原因になってしまった。

さらに、この装備は特性上、とにかく付属品が無限増殖する。
これにより、外出するにも、持って行く付属品と置いていく付属品の選別と収納位置の決定の必要がでてくる。忘れ物をした時の事も考えると、外出が絡むスケジュールを遅らせる原因になってしまっていた。


モバイルルーター用ケーブル、充電器、ACアダプタ、WiFi6アダプタ、USBハブ、スタンド、ケース…これでも付属品全体のうちほんの一部だ

さらに、付属品が多くなると次のような問題が出てきてしまうのだった。

  • 忘れ物や落とし物のリスクの増加

  • 荷物の増加

  • 設営、撤収、出し入れの所要時間の増加

忘れ物や落し物があると、失くなったものを取り戻すためにスケジュールが乱れてしまう。
また、本来できた事ができなくなる時間ができてしまうため、予定が後回しになり、長期的にスケジュールが乱れてしまう。

さらに、荷物が増えて、取り回しが悪くなると、せっかくPCの取り回しが良く荷物が軽いねむの子なのに本末転倒になってしまう。

そしてこのゲーミングPCの最大の落とし穴、普通のカバンにあるノートPC入れに入れられないのである。


ジョイスティックの部分が引っかかってしまい入らず、無理にいれると壊れるおそれがあった。これにより専用ケースが必要になり、あろうことかゲーミングノートPCより収納スペースを圧迫してしまう。
フェイクリリーが活動する分には、痛バッグの専用領域にPCを入れるため問題にはならなかった。


だが、問題は与えられたアイデンティティで動く時だ。
こちらは痛バッグなんて使うわけが無い。
普通のショルダーバッグやリュックサックを使うのだが、痛バッグのような専用領域が存在する筈がなく、収納スペースを圧迫してしまっていた。
更に、PCはケースに入った状態でリュックサックやショルダーバッグに入っているため出し入れに時間がかかり、取り回しが非常に悪くなってしまった。


③向かい風な外部要因

ねむの子導入当時、フェイクリリーを取り巻く状況は悪化の一途をたどっていた。
何があったかというと。

  • 与えられたアイデンティティが職場でパワハラを受けてしまい、退職したはいいものの、疲弊&抑うつで動けなくなってしまった

  • 収入源がなくなったことや先行き不透明なことに対して不安が膨らんだ

  • 差し迫るニコニコ超会議でねむの子の導入が急がれた

  • 転職活動の都合による引っ越しで大作業に追われた

  • 今回のパワハラで与えられたアイデンティティのトラウマが悪化してしまう

  • ハンドヘルドゲーミングPCを買ったら2回も初期不良個体を引いた

このようなことがあり、活動を妨げられる原因となった。

疲れている最中に初期不良地獄→ニコニコ超会議→引っ越しは今までにないハードスケジュールとなった。

このハードスケジュールを乗り越えたあとの疲弊度は凄まじく、ねむの子はおろか、フェイクリリーの出番すら少なくなってしまった。

最後に

逆境に逆境が重なり、あまり良い活躍を見せることができなかった「ねむの子」
しかし、今回の失敗は次期型を作るうえで学べる事が多く、非常に優れた参考資料となった。
ちなみに、今回の「ねむの子」は失敗作だが元となった

バーチャル美少女ねむちゃんやメタバース原住民は一切悪くない

という事を忘れないでいただきたい。

「ねむの子」の改良版、間もなく登場

今回の失敗を踏まえた改良版の新アバターが完成しました
詳しくは次回の記事にまとめておきます


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