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十代目桂文治生誕100年記念落語会

1月13日 #十代目桂文治生誕100年記念落語会

十代目桂文治 師匠の100歳(1月14日が誕生日)を記念して、先代文治師匠のお弟子さんたちが一堂に会した落語会。

会場は 深川江戸資料館小劇場

開口一番は、孫弟子で香番が一番上の、当代文治師匠のお弟子さん、空治さん。
三月上席での二つ目昇進が決まってます👏👏
ネタは『新聞記事』を溌剌と❗️

事前に「師匠に教わった噺でなくていい」と決めていたにもかかわらず、蝠丸師匠以外は先代から習った噺でした(笑)

まずは、末弟の右團治さん
『猫と金魚』を自分の工夫は入れずに師匠に習ったまんまで😅
伸治師匠曰く「習ったままを演るっていうのは怖いもの」・・らしい。右團治さんを見ていて、先代の高座が見えるようだったわ。

小文治師匠『湯屋番』
私、小文治師匠の『湯屋番』大好きでして(笑)
とにかく大家の若旦那の妄想が、素の小文治師匠のスマートな感じをぶち消す可笑しさなのね🤣

伸治師匠『禁酒番屋』
もう舞台に出ていらした時から、ゆっる〜い感じと、伸治スマイルで客席を虜にするのよね〜😄
"番屋"の役人たちの酔っぱらい具合がハンパなくなる『禁酒番屋』爆笑ですわ🍶

仲入り後は、筆頭弟子の蝠丸師匠

蝠丸師匠の十八番『弥次郎』
うそつきの噺・・と言った方がわかるでしょう。
客席を巻き込みながら、今日もウソが冴え渡りました(笑)

そして、トリは当代文治師匠
『お血脈』このネタは、先代も得意とした噺。
地噺なので、個々の工夫で面白味を足す噺。
後半、石川五右衛門に"京都慕情"を歌わせてご機嫌な当代でした😅

トークコーナーには、先代文治師匠の息子さんも同席。
とにかく、先代は、出番に時間通りに来ない❗️
というエピソードがいっぱい💦

当代の落語会や寄席で聞いた話しもあったが、
伸治師匠からその後日談が飛び出したり、まだ当代が入門する前のエピソードなど、この会でしか聞けないであろう話しも😂

特に筆頭弟子の蝠丸師匠が入門したての頃「噺家は歌舞伎見なくちゃダメだよ」と歌舞伎座に連れて行かれた時のエピソードは面白かった❗️

その時は十七代目勘三郎の『髪結新三』だったそう。結構良い席を、先代文治師匠と並んで観劇できたことも有り難く、初めて見る歌舞伎に緊張して見ていたのだそう。
そんな緊張している蝠丸師匠の横で先代が「中村屋っ❗️」と大向こうをかけたので「ひゃあ〜」と叫んで飛び上がってしまった蝠丸師匠。
一瞬芝居が止まり、客席が笑いの渦に💦

終演後、十七代目の楽屋に師匠と謝りに行ったところ「面白かったね〜」と笑い飛ばしてくれたそう。寛大なお方だ・・🥹

昨日、十八代目の偲ぶ会が催されていたそう。
その日に十七代目勘三郎さんと十代目桂文治師匠のご縁の話しが聞けて、何かうれしかった🥹

"文治"を継いだ当代。こういう席での当代は、
きっちり、兄弟子たちを立て、また4番弟子らしい"弟"感が見える。

当代が前座の頃(先代の時代は内弟子だったそう)、唯一、師匠に叩かれたしくじりエピソードがあって(この話しは知っている)その時の、裏での師匠や兄弟子たちのことを伸治師匠や小文治師匠が話してくれた。
良き師匠、兄弟子だわ・・とちょっとウルっときたけど伸治師匠の「それでよく文治を継いだね」という一言に爆笑🤣

温かい会だったな・・と改めて思う。
今年は、寄席でも追善興行をしたいという。
その発表も楽しみです❣️

落語はもちろんトークコーナーも楽し過ぎた
右端は陣中見舞いにいらした瀧川鯉朝師匠

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