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健康経営の定義

健康経営に関するお役立ち情報をお届けする「健康経営のすすめ」は、健康経営支援ツール"FairWork survey"をご提供する株式会社フェアワークが運営しています。

皆さまは”健康経営”とは何かきちんと説明できますか?
様々なサイトで健康経営について解説されていますが、それぞれ使われている言葉が少しずつ違っています。そのため、調べたことでかえって混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は健康経営を推進している4つの団体が”健康経営”という言葉をどのように定義しているのかをご紹介しつつ、健康経営の本質に迫っていきたいと思います。

1.経済産業省のホームページ

健康経営の推進を旗振りしている経済産業省の定義です。

従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。企業理念に基づき、従業員等への健康投資を行うことで、従業員の活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたらし、結果的に業績向上や株価向上につながると期待される。

2.NPO法人 健康経営研究会

”健康経営”を商標登録している健康経営研究会の定義です。

「企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる」との基盤に立って、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。

3.経済産業省「健康投資管理会計ガイドライン」

経済産業省が2020年6月に公開した「健康投資管理会計ガイドライン」に記載されている定義です。「1.経済産業省のHP」より後に公開された資料のため、より伝わりやすいように表現が修正されています。

従業員等の健康の保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践すること。

4.一般社団法人 社会的健康戦略研究所

国や企業と連携しながら健康経営の取組を広げようとしている社会的健康戦略研究所の定義です。

経営目的を実現させるため、社員の社会的健康の向上を手段とすることで、結果として国の経済にも国民の社会保障の健全化にも寄与する。経営に良し、社員に良し、社会に良し。

おわりに

4種類の定義をご紹介しましたが皆さまは健康経営の意義(取組目的)についてどのようにお感じになられたでしょうか?
表現は違ってもいずれも同じことを言っているのですが、4番目の社会的健康戦略研究所の定義が一番分かりやすいのではないかと思います。
上の3つの例(経済産業省・健康経営研究会・健康投資管理会計ガイドライン)ですと、冒頭部分の記載だけを見て「従業員の方の健康管理が目的」だと捉えてしまうかもしれません。しかし、よく読んでいただくと健康管理はあくまで手段であり「健康経営の目的は業績向上・株価向上などの経営目的を実現させること」ということがお分かりいただけるのではないかと思います。
この「経営目的の実現のために健康経営に取り組む」ということが押さえられていないと、一生懸命打ち手を考えても「それなんでやらなきゃいけないの?」と社内からの反対にあってしまいます。。健康経営の定義を確り理解することで、健康経営として本当に取り組むべきものが何かイメージしやすくなりますし、関係者にも伝えやすくなり、スムーズに協力を得られるようになるのではないかと思います。

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