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手を離すのが怖かった。

あなたを失ったとき、自分がどれだけ寂しくなるか見えなかったから。私を失ったあなたがどれだけ寂しがるか分からなかったから。

私とあなたが似てるのは相手の寂しさを自分の寂しさにしてしまうこと。

自分の中にある寂しさを重ねてしまうんだね。

寂しい私たちはお互いに手をつないで見つめあっている。終わりのない寂しさを少しでも埋めたくて肌を寄せあう。

自分がひとりぼっちになるのが怖いから。あなたがひとりぼっちになるのが怖いから。

私たちは互いの優しさに溺れる。だけど優しさが何なのかを私たちは知らない。

ただ二人で見つめあって、愛という幻のなかで今日も抱きあう。

終わらない時間を信じて。


#詩 #愛 #幻



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