桑野信介に笑って泣いて。
ドラマのお話です。『まだ結婚できない男』(阿部寛さん主演)についてはドラマがスタートする前に少し書きました。こんな感じね。
『結婚できない男』の続編ということになります。あれからもう13年経つんですか。5年前くらいに見た記憶があるけど、まさか13年とは。内容をさすがに忘れちゃいました。いま夕方に『結婚できない男』が放送されているので一応見返しています。超偏屈で超変わり者の主人公、結婚できるのかな?
毎週見続けていますよ。
桑野さんはうんちくを言うのが大好きでね。知識量がすごいのは分かるけど、長々とうんちくを聞かされるのはちょっと無理ですよね。
先々週には私は泣きました。職場の愛弟子のエイジの結婚式でスピーチをする回です。結婚なんてと結婚を批判的に見ている彼がスピーチでいい話なんてできないとの理由でスピーチ依頼を断っていたんですが、結局引き受けました。
いつも周りをイライラさせる皮肉ばっかり言っている桑野さんだけど、こういうときはやっぱりちゃんとみんなを感動させるスピーチをするんですよね。
そしてスピーチのあとに13年前に放映されたシーンが次々流れました。エイジくん若い。もう涙涙です。
13年ってすごい長いです。このドラマは13年の間もちろん止まっていたわけですが、出演者は13年歳をとりました。まるで13年間、彼らがドラマの中の世界で生きてきたように感じ、勝手に私はテレビのこっち側で感無量になってしまいましたよ。
こうやって続編が放映されるってとてもうれしいことです。前作を思い出せるセリフがあちこちに散りばめられていて、それに気づくと「ふふふ」と思いますね。それにしても13年前も13年後のいまも、ドラマを見続けている私ってけっこうすごいな。
先週はね、桑野さんがもんじゃ焼きを焼くシーンで笑いました。ものすごく笑いました。真剣な眼差し、見事な手の動き、体の動き、本気でもんじゃ焼きを焼くわけです。
その空気がコミカルで、すごい笑ったんだけど、何よりおもしろかったのが、桑野さんの前に座っている稲森いずみさんがもう笑ってるわけですよ。演技を超えて笑っている。笑いをこらえながら笑っているんです。それがまたおもしろくてね。だから余計に私も笑えちゃって。
ドラマでもそうだけど、演じているけど耐えられなくて笑ってしまう行為ってね、昔はタブーだったんですよ。たぶん私が思うに、ダウンタウンが自分たちの演じたものを自分たちが笑うというのを広めたんだと思います。最近は漫才とかでもよく見ますよね。相方に笑うみたいな。あるいは自分で演じながら笑う。それを視聴者が見て一緒に笑う。
こういうのがドラマではあんまり見たことないんだけど、今回の稲森さんはそういう状態でした。耳が赤くなってて、体がちょっと震えてて、笑ってる。そうだよね、笑えるよ。阿部ちゃん。
阿部ちゃんはモデルデビューした人で、ファッション誌の『メンズノンノ』とかで活躍してました。2012年の映画『テルマエ・ロマエ』でローマ人を演じていましたが、彫りの深いお顔立ち、背が高く筋肉質な体でぴったりはまり役でしたね。2010年からのドラマシリーズ『新参者』(東野圭吾著)の加賀恭一郎役も印象深いです。
さて、次回放送が最終話となるようです。明日火曜日21時スタートです。いまさら最終話だけ見ても、と思われるかもしれませんが、話のネタにおひまなら覗いてみてくださいね。予告動画を貼っておきます。
こんなセリフが登場しています。弁護士のまどか先生(吉田羊さん)から。
一人が寂しいというのは人として自然な感情でしょ!
これに「異議あり!」と答える桑野さん。さてどういう議論を繰り広げるのか興味深いです。
#エッセイ #ドラマ #阿部寛 #桑野信介 #まだ結婚できない男 #13年
桑野さんが自宅で一人でクラシックの指揮者をしているときにニコって笑うのツボです。
お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨