見出し画像

気づいてくれるかな?

「この前、こんなことがあってね」とちょっとしたことをみんなに笑って話したら、場が盛り上がった。

別に大したことのない笑い話になる程度の出来事だったから、おもしろおかしく話してみたんだけど話している最中にあやうく心が崩れかけた。

心が揺れはじめて、それ以上はダメと自分が自分に声をかけた。

だから話を最後はごまかした。

ちょっとだけ笑顔が歪んでいたかもしれない。


あぁ、自分が思うよりも私の心は傷ついていたんだな。

いつもわりときっとこのくらいで傷ついていないはずだと思って受け流しているつもり生きている。

傷ついていない顔で話すから、傷ついているとは気づいてもらえないのは当たり前なんだろう。

たぶん、ここで出会った人とリアルな世界で待ち合わせをしてお茶でもしたら、私が不安定にはまったく見えず、私が寂しがりで孤独だなんて感じさせることはないと思う。明るくて話しやすい人、くらいの印象じゃないかな。えぇ、私は話しやすいんですよ。

いや、ここでこれだけ君の文章を毎日読んでるんだから、会っても君の心の弱さを感じ取れるはずだよ、と思う人がいたら会ってみませんか。

いえいえわざわざご足労いただかなくても、むしろ私が今度、あなたの街まで飛行機で行きますよ。

そしてあなたの近くを歩いてみます。

名札はつけておきます。「椿」って。

「椿」の名札をつけて歩く私をみて、あなたはこの「椿」だと気づくのでしょうか。


ねぇ、気づいてよ。

私はここだよ。


声、かけてね。

待ってるから。

なんてね。


#エッセイ #名札 #孤独 #寂しがり




お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨