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もっとあったかくなりたくて、あなたにくっついたら、あなたは私をぎゅって抱きしめてくれた。…
雪が降っている夢を見た。誰かの足元に吹雪のように降りかかる雪が見えた。黒いズボンの膝下あ…
うろこ雲が空に広がっていた。 「ねぇ、ほら、うろこ雲」と、一緒に歩いていたあなたに話しか…
涙がぽたぽた流れている私にあなたが話しかけた。 「どうしたの?」 手で涙を拭いながら答え…
何かを書くことが好きなあなたは、毎日スマホに何かを書いている。「あ!」って言ったかと思う…
「知らないことは知らないままがいいよ」ってあなたが私に言った。 私が知らないこと。 あな…
「明日どうしよっか?」 金曜日の夜に、あなたに尋ねた。 「うーん、何するかなぁ」 そうのんびり答えながら、あなたは犬のチョコを膝に乗っけてよしよししてる。 キッチンでチーズとワインを用意する。金曜日の夜はこうして二人で少しゆっくりしながら週末の予定を立てるのがいつもの私たち。 あなたに撫でられながら、チョコは幸せそうにときどき目を閉じる。 ソファに座ってるあなたの隣に私も来て、ワインのグラスを傾けた。フルーティーな香りとともに一口飲み込んだ。 私もチョコに手を伸
あなたの規則正しい寝息を聞きながら、あなたの腕のなかで目を閉じた。 スースーという音に安…
「どうぞ」 そう言って私が膝をトンと叩いたら、あなたが転がってきた。 耳かき。 私ね、耳…
どうやったら届くかな。 宝箱にしまった想いをときどき取り出して抱きしめる。 ねぇ、大好き…
あなたの名前をコンピュータに打ってみた。数ヶ月ぶりかな。こうやってあなたの足跡がネットの…
「悪い男についていくなよ」っていつも言うあなたの腕のなかに、私はいま抱きしめられている。…
あなたの背中に手を回して、あなたの胸に顔をくっつけた。 二人っきりの部屋であなたの鼓動を…
買い物からの帰り道、少し強い風が吹いて桜の花びらが螺旋を描きながら空から舞い降りてきた。 くるくると小さなピンクがあちこちに降りてくる。ときどき光を浴びてキラキラと輝く。踊ってるみたい。 私はそのピンクのキラキラを捕まえたくて、そっと手をだした。 小さなピンクが一枚、うまく手のひらに降りてきて、ほんのわずかに揺れたあとに静かに止まった。 かわいいなぁ。桜のピンクは淡くてかわいい。 ねぇ、このかわいい花びらをあなたに届けたら喜んでくれる? 「かわいいのを拾ったね」って