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スパイファミリー102話ネタバレ感想

スパイファミリー102話(最新話)のネタバレを含んだ感想になります。
まだ読了されていない方は閲覧をお控えください。






ひとまず、戦争のお話が一段落してようやく安心することが出来ました。
失ったものは多いけれど、今の平和(平和と言えるのかも怪しい微妙な時代ですが)に話が戻ったことで落ち着けました。
戦争の話がやはり怖いと思う私はそう思うだけですが。
マーサさんが無事帰還出来て、家族とも会えて、温かい食事に温かい寝床、安心して眠れる家に戻ってくることが出来て、そこでもうすでに泣いていました。
ですが、結局長く想い人だった「彼」はすでに結婚しており、彼は彼で幸せな家庭を築いていたという残酷な展開。
と、まぁ大体の人は思うだろうし、マーサさんも、ベッキーも思っていたようですが、私はそこに関してはあまり悲劇的には思いません。

世の中にはいろいろな愛の形があると思っているので、結婚して結ばれたことだけが幸せではないし、それだけが愛というわけではないからです。
結婚することが出来なかったから、とか、ベッキーのいうとおり奪略しなかったから愛じゃない、なんてことはないんです。
マーサさんは、「彼」のことを深く愛していたからこそ、「彼から」結婚を相手を奪うことをしなかったし、「彼」が愛した奥さんのことも好きになれていったのだと思います。
仮にベッキーの言う通り略奪しても、当然「彼」とマーサさんは幸せになれなかったでしょう。
幸せだと喜ぶのはそれを望む読者とベッキーさんくらいでしょう。
結ばれることだけが愛の示し方だと思っているのなら、それってとても、悲しいことですね。

まぁでも愛の在り方も思い方も人それぞれです。あくまで私の意見ですから。

それより私は今回の話で一番心にとめておきたいと思ったマーサさんのお言葉があったので、忘れないよう書き留める意味で、今回のnoteをお借りして感想を書こうと思いました。
「わからない」ということを受け入れる、ということです。
あまり詳細にマーサさんの言葉を書くのはいけないことなので、気になる方はジャンプ+の最新話(102話)の、そのシーンのくだりを読んでいただければと思います。

そのくだりを何度も読み返しながら、私は「わからない」は素晴らしいことだと思ってます。
わからないからこそ、人は自由であれるからです。
私は、同じジャンルのファンの言葉で疑問に思うことがあります。
「キャラの生年月日が知りたい」「キャラの血液型が知りたい」「キャラの過去がもっと知りたい」とかとか。
私は別に知りたいと思わないです。知れば、知らないでいた頃の自由な発想が、一気に制限されるからです。(知らなければキャラを一年中祝うことが出来ても、誕生日だけは一年に一度以外祝うことが出来ないからです)
血液型を知りたいとは思わないです。知ったところで私は何も得ないし、キャラの過去が知りたいのも、お話に必要なら良いですが、無理に「はやくはやく」って作者に問い詰める必要もないのではないかなってなるんです。

知りたい気持ちは悪いことではない、って言いたいけれど、時として「知りたすぎる気持ち」は悪いことにもなります。
秘するが花とも言います。

今回のマーサさんの恋語りもそうなのではないでしょうか。
なにがなんでも知りたいという方はきっと、マーサさんが「彼」と結ばれなかったことをいつまでも根に持つと思います。
でも、世の中には知らないほうがいいこともある、知りたがらないことの美徳を心得ている方は、マーサさんの気持ちがわかるのではないでしょうか。


なんて。
あくまで主観です。
誰が悪いとかそういう話ではないし、みんながみんな好きな受け止め方ができるのも、作品の良さだと思います。

いつも素敵な話を読ませてくれるスパイファミリーはすごいです。
これからも、楽しみにしております!


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