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機能不全家族(母のこと②)

母の不倫を知ったのは中学2年生頃だと思うが、その前から
不思議な事があった。

ボロ家に引っ越した小学5年生のころ、母から日曜日に
遊びに行こうと誘われた。祖母にはなにもいうなとも不思議に口止めもされたうえで。。。

普段は土日も仕事の為、親と買い物に行くことも旅行行くこともなかった私は嬉しかった。

待ち合わせ場所に行くと赤いポルシェが止まってて、
男の人と小学一年生の女の子がいた。
助手席に母、後部座席に女の子と私が乗った。

その男の人はとてもやさしくてなんでも買ってくれて、
ボウリングも教えてくれた。
小学1年生の女の子は妹みたいにかわいくて、妹がいたらこんな感じなのかなと思った。

私は仕事で忙しい母の機嫌を損ねないようにするのが処世術だった為、
感のいい子だったと思う。

母が助手席に乗った時点で『ん?』と思ったし、
母とその男の人は私とその女の子との相性を見ているようだった。

その時私は、母は離婚してあのボロ家を出たいのだ。とおもった。
兄は父のところに置いていき、私とあの家を出てこの男の人と暮らすつもりだなと察した。
ただそれは叶わないよ、お母さんと心の中で言っていた。

前著の通り、私は二人が離婚したらお父さんについていくと小学3年生のころには決めていたからだ。

仕事しかしていない父を裏切るなど絶対に許せなかったから。。

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