露出遊戯
整体の先生に肩コリを治したいのなら、腕振りウォーキングをしなさいと言われ、毎晩近所の緑地公園で三十分ウォーキングをしている。
夜といえど、まだ暑いので汗をかくから服を脱ぎたくなる。
でも、他にもジョギングしてる人や散歩してる人がいるので容易には脱げない。
数年前は人知れず夜の公園で全裸になっていたというのに、俺も焼きが回ったようだ…
あの頃はだいぶイカれてたが、実体験として外で裸になるのはとても気持ちが良い。
俺はその開放感を知っている。
あえて人に見せて興奮したいとか、誰かに見られるかも知れないというドキドキ感を味わいたくて露出する人もいると思うが、俺はそれとは一線を博す。
どちらかというと、もっとライトな感覚で…
でも、これを日本でやるとこうなる↓
海ならいいんだな
よし、スグに海に行こう
ということで、やって来ました
チラホラと人はいるが、海水浴場になってないのでヤリ放題だ。
俺は早速Tシャツを脱ぐ。
うん…
これだけで気持ちいい😆
早く全裸になりたい。
長い浜を確認しつつ、人がいない所までひたすら歩く。
炎天下の日差しが俺の身体を刺すように眩し散らかすが、海風が流れてくるので逆に心地良い。
脱ぎたい!
早く脱ぎたい!
いつも下着にしまい込んでる下半身を、太陽の光に当ててやりたい。
光合成させたい。
海パン一丁で浜辺をウロチョロするが、なかなか人の気配はなくならない。
犬を散歩してる老人や、子供を遊ばせている若夫婦を尻目に脱ぐタイミングを計る俺。
少し離れたところのテトラポット群に身を潜め、虎視眈々とその時を待つ…
途中、パトカーと消防車がパトロールに来たが、まだ脱いでいないのでセーフだった。
しかし、待てど暮せど人はいっこうにいなくならない。
それどころか、昼を回ってサーファーも入ってくる始末。
も〜!
これじゃ脱げないじゃないのよ〜💦
毎日、暑い中働き詰めでストレス過多で死にそうなのに、ちょっとくらい裸にならせてくれてもいいじゃないのよ〜!
頭にきた!
もう脱いでやる
全裸で泳いでやるんだから〜!
俺は意を決し、海に走り込み海パンを脱ぎ捨てた。
海に全身浸かり、一糸まとわぬ生まれたままの姿で波間に揺れる。
「き…気持ちいい〜」
小波をくぐりながら平泳ぎで沖に泳ぐ。
海中でフヨフヨしているチ◯コが、程よい冷たさに喜んでいる。
「いつも隠してばかりでゴメンな…今は思いっきり開放していいからね」
近くにサーファーがいないことを確認し、仰向けになって背泳ぎ状態で身体を浮かす。
海面からチ◯コを浮上させ、日光浴をさせる。
『やった〜!気持ちいい〜!』
チ◯コも大喜びだ。
こんな気分になるのは、いつぶりだろう…
あの震災以降、海から遠ざかっていた。
数年後に海岸で鎮魂祭や祈祷が行われた後に波乗りに来たが、久々でコツを掴めずボードから落下し背中と頭を強く打った。
その時の後遺症で、右肩甲骨と首がいまだに痛い。
酷い肩コリもここからきている。
そんなこともあって、海には久しく来ていなかったんだ。
でも、名前が「海人」なのに陸にばかりいたら精神的に沈むよね。
やっぱり、俺は海が好きだ。
本当に生き返った気がするもの。
眩しい日差し
押し寄せる波
さざ波の波音
心地良い潮風
最高だよ…
これからも時間を見つけて来よう。
心をリフレッシュするために。
波に揺られながら遠い水平線をぼんやり見ていた。
「この地球の反対側にはコパカバーナビーチがあるのかな〜?行ってみたいな〜」
そんなことを考えながらエロい妄想をしていた。
手元から離れた海パンが、離岸流に乗って遠くに流されていることも気づかずに…
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