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冬の浮世絵展示替えと輪廻と月の話

冬の展示替えは遅れてしまい、12月の後半になってしまいました。
更にひと月以上遅れて冬の展示浮世絵を紹介します。
特に中央のイーゼルに置いた浮世絵について。
昨年はこの3点を、左から順に並べていました。

源氏絵:十二ヶ月之内 雪見月
絵師:歌川豊国(国貞)
年代:1857年(安政四年)
江戸名所道戯尽二十二 御蔵前の雪
絵師:歌川広景
年代:1859年(安政六年)
源氏絵:東源氏 雪乃庭
絵師:歌川豊国(国貞)/歌川広重
年代:1854年(安政元年)

3つの絵を並べれば、全て現在の東京では考えられない位の、駒ヶ根でも稀な大雪。
絵は想像で描いているかもしれませんが、実際にそれだけの降雪量があったから描けたのでしょう。
江戸時代は総じて小氷河期だったという統計があり、現在の平均気温より約5℃低かったようです。
これだけ降ったら雪捨て場に困ると思いますが、それで様々な造形の雪だるまを作ってしまうところは、破壊兵器であった火薬を花火に転化し美しさを競った、いかにも江戸人らしいと思うのです。
大の大人のいかにも楽しげな様子もまた江戸人らしいと。

去年は雪だるまは輪廻を表すと考えていました。
押せば押す程、下の雪をくっつけて大きくなってゆく。
回せば回しただけ儲かって、事業を拡大している会社のようです。
が、気付きました。
突然、自分達の力が及ばない重量になって、にっちもさっちも動かなくなるのです。

成住壊空は生老病死に対応していると五井野博士は仰っていました。
生老病死は梵天の法なので、梵天以下の世界(小宇宙)はこの法則の中にある、と言われます。
変化し大きくなってゆく「成」の状態から突然に変化のない「住」の状態になる。
私達は常々、サラリーマンでも事業者でも同じ仕事をこなせば食べていける「住」の状態が一番と思いがちですが、それは「老」であり、人として生命としてなんら変化や発展のない状態です。
そしてそのまま人なら「病死」へ向かい、例えば建物なら「壊空」、つまり壊れ朽ち果てていき、それでも固定資産税がかかるから大変、という結果になってしまいます。
春までに溶けない雪だるまはないように。
なので「生」の状態から、停滞の気配が見えるとまた新たな何かを成し、新たな「生」へと転化する。
そして決して同じことをせず、転化して転化して常に「生」の状態でいる。
まるで冒険家のような人生ですが、これが「生」の命、「生命」であると、私は博士の行動を通して学んだのです。
今の私の性格は明らかにその影響を受けています。

月に住む生き物は日本ではウサギですが、中国では古くからカエルが一般的のようです。
蛙の神話伝説 月に住むヒキガエル
https://www.zoolo.info/myth/koga.html
利蒼(?〜Bc186)の妻のミイラがまだ生きているような保存状態で残っていたことで有名な前漢の馬王堆漢墓から発見された、T字型の絹に彩色された帛画(はくが)の月の中には大きなヒキガエルが小さなウサギと共にあり、また、漢代の銅鏡の方格規矩鏡(ほうかくききょきょう)にも月の中にいるカエルが表されています。
はっきりと表示できる画像を貼るのが困難なので、是非興味がある方は調べてみて下さい。
太陽の陽に対し月は陰。水辺に住む蛙の方が合うのでしょうか、中国では、ウサギよりカエルの方が月の象徴のようです。
そして、それぞれの雪だるまが日本と中国の月の生物を表すなら、中央は輪廻の歩みが止まった雪だるまではなく、その月まで飛んで行くイメージのある浮世絵を展示したいと考え、今年は下の絵に替えました。

名所江戸百景 よし原日本堤
絵師:歌川広重
年代:1857年(安政四年)
ゴッホ美術館図録No.87
ゴッホは生前同じ浮世絵を所有していました。

私は五井野博士の言葉を直接聞いたのです。
友人に向かって「○○○○(友人のあだ名)、一緒に月に行くぞ。」と。
博士は現実的な次の地球や月の話をされていたのです。
彼が友人として私の近くにいてくれるのはかけがえのないことです。
月へ行く秘法を教わっているのか...

「地球人よ、ひとつになって宇宙へ目を向けなさい! 」ジョージ・アダムスキーのこの本が最も月の実態に近いと、博士はおっしゃっていました。

UFO基本教書 地球人よ、ひとつになって宇宙へ目を向けなさい!
徳間書店

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