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アメリカのど田舎僻地に行こうとして、空港の椅子で一泊した話

半年間アメリカに行ってたことがある。
ことがあるって書いてる割に一年以内のことだから割と最近なんだけど、「ちょっと前までぇ〜」って言える時期でもないからなんと言っていいか迷う。

なぜ行ったのかというと、父のアメリカ出張と「さき通信制だし行けるなら行ってみたら?」という母の声、それから私自身できるならなんでもやるマインドだったことが大きいと思う。
実際トビタテにも応募しようと思って説明会は聞きに行ってたし、丁度いい機会だった。

いざ渡米!出発するぞー!ってノリノリだったんだけどアメリカに着くまでが大変だった。
私が行ったのはルイジアナ州ラファイエット(Lafayette, LA)ってとこで、そこが超絶田舎、とんでもない僻地だったから日本から飛行機3本乗って行くことになった。

一本目10時間ぐらい乗って大荷物でまあまあ疲れてて、2本目大体4時間半、あーもう少しで着くってちょっと安心してたら、

”3本目台風でひと便延期”

これを読んでる大半の人はなんだそんなことかって思ったと思う。ただ先ほども言ったように最終目的地はど田舎僻地、そんなところに行きたい人はほぼいないため、便は1日に一本しか出ていない、合計20時間ぐらい休んでいない私にはプランが変わるだけでも気が重かった。

さらにここから色々追い討ちをかけてくる。
入ってた保険でホテルを取ろうとしたらどこもいっぱいで入れない、夜で治安が悪く外に出られない、空港内の食料売り場が全部閉まってるどころか空いてるトイレすらもほぼなく、食べられるものは自販機で買えるチップスだけ。
結局ミニチップスをちょっと食べ、トイレで体を拭き、2人合わせて70キロほどあるバカでか荷物を取られないように守りながら、空港内のその辺の椅子で寝た。そういう人はちらほらいたが、ダンボール敷いて寝てる人もいたし、サンタクロース不潔版みたいな見た目の人もいたので、ホームレスやスリ師も混ざってたんじゃないかと思ってる。

次の日には天気も良くなってたった1時間の便が出た、ユナイテッド航空の男性CAさんが乗客一人一人に投げキッスをするような勢いで陽気に搭乗説明をして、場を盛り上げようとしていたが、1日延期で皆疲れているのか盛大にすべっていた。関西人としてはみていられなかった。

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