ようやくNATOとEUの瓦解が表面化!

ポーランドがウクライナへの武器供与をやめるようです。
隣国のポーランドは、ロシアに対しウクライナへの支援を示し続けていた国です。

及川幸久氏のチャンネルでの動画です。
では切り出していきましょう。

2023.9.24【ウクライナ】ウクライナ戦争のターニングポイント: ポーランドはウクライナに武器供与をやめる




ゼレンスキー大統領の問題発言


9月は国連シーズン。
9/19、ゼレンスキー大統領はニューヨークの国連総会は初めての出席。
そこで問題発言。

ウクライナとの連帯を装っている国がある。
これは驚くべきことだ。ヨーロッパのいくつかの友好国が、政治舞台で連帯を表明しながら、穀物協定では独自の行動をして、結果的にロシアを援助している。

名指しはしなかったがポーランドのことを言っている。
ポーランドは、ウクライナの穀物輸入に苦しむ農民たちの怒りがある。
その農民票が基盤の現政権が来月に選挙。
ポーランドはハンガリーなどを率いてウクライナの穀物輸入を禁止した。
それに怒ったのがゼレンスキーの問題発言。

これが、もしかしたらターニングポイントになるかもしれない。

ポーランド政府は、ウクライナ大使を呼びつけて非難。


ウクライナがポーランドを提訴


その前日、ウクライナはポーランドを世界貿易機構WTOに提訴。
ウクライナ農産物を輸入禁止したスロヴァキア、ポーランド、ハンガリーの3カ国。
3カ国は、自国農家をウクライナから安価な輸入品から守るため、輸入禁止が必要だと主張。

ウクライナ、ポーランドなど3カ国をWTOに提訴 農産物輸入禁止措置で
(9/19)


ウクライナ支援打ち切り


ポーランドのモラヴィエツキ首相は、9/20、ウクライナ支援の打ち切りを発表。
ウクライナへの武器供与をやめ、自国の防衛に専念する。

さらに、ゼレンスキー大統領に対して「二度とポーランド人を侮辱するな」と述べた。

元々仲が良かった二人


(画像紹介)
ポーランドはウクライナの最も強力な同盟国。
軍事援助や装備を率先して送っていた。
ドイツに対して戦車レオパルド2のウクライナ供与を強く働きかけ、自国の戦闘機をウクライナに供与。
ウクライナの難民150万人以上を受け入れ。

ここまで最大の援助国だったポーランドに対して、WTOに提訴するというのは堪忍袋の緒が切れた。

アンジェイ・ドゥダ大統領


同じく、国連に出席していたドゥダ大統領。
記者団に聞かれて、「溺れている人は非常に危険で、あなたを深みに引きずり引きずりこむことができる」と例えた。

(画像紹介)
ドゥダ大統領もゼレンスキー大統領と仲が良かった。


実はネガティブだったポーランド


今年に入ってからですが、ポーランドの国内も政権もウクライナに対して実はネガティブになっていた。

(動画紹介)
国民の雰囲気が分かる動画があるんです。
ポーランドのtiktokで拡散されている動画です。
ゼレンスキーがしつこいと言いたいのでしょう。
実はポーランドのウクライナに対する国民感情も悪くなってるわけです。


ベラルーシ大統領

ベラルーシのルカシェンコ大統領はこう言っています。

西側諸国がゼレンスキーを捨て始めた
西側はすでにゴーサインを出している。
我々はゼレンスキーにうんざりだ。


安価なウクライナ産穀物問題


(地図紹介)
ウクライナは農業大国。
小麦を大量生産し、ヨーロッパや中東、アフリカに送られる。
黒海沿岸の港から輸送される。
しかし、港はロシア海軍が封鎖しました。

そのため、陸路で輸送することになった。
陸路では、ポーランド。スロバキア、ハンガリーになだれ込む。
ウクライナの安い農作物が入ってきたら価格が暴落する。

(昨年の話)
ロシアが黒海の主要航路を全面的に閉鎖。
ウクライナの輸出用約2000万トンの穀物が足止め。
世界の食料価格は高騰、中東やアフリカが食料不足に。
ロシアとウクライナは昨年7月、黒海の港から農産物輸出再開を合意。

(今年の話)
ウクライナから約3300万トンの穀物が出荷され、世界の食料価格が約20%下落。
ところが、今年7月ロシアがウクライナ産穀物を黒海経由で輸出する国際協定を延長せず、世界の穀物価格は再び上昇。

ウクライナは穀物輸出を陸路に頼り、大量の穀物が中央欧州へ流れ込んだ。
欧州の農家は穀物価格の下落を恐れ、抗議集会が行われた。

EUの動き


EUは今年初め、農家保護のためにブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの5カ国にウクライナ産穀物輸入を9/15まで禁止した。

EU、ポーランドとハンガリーのウクライナ産穀物輸入禁止に警告
(2023/4/17)

EU、東欧加盟5カ国によるウクライナ産穀物輸入制限の延長承認
(2023/6/6)

9/15
EUは、この措置を延長しないと決定。
これに反発するスロバキア、ポーランド、ハンガリーは、16日以降も独自に輸入禁止を発表。
欧州委員会は、EU加盟国は個々に通商政策を決めることは出来ないと繰り返し主張。

事態は変わっていないのに、EUはどっちの味方だ?
自分たちはEU加盟国。
EUに加盟していないウクライナの味方をしてることで反発し、独自の輸入禁止を発表していたのです。

EUはグローバリズムの典型

独自の禁輸はEUのルール違反です。
EUというのは、グローバリズムの典型的な組織。

フォン・デア・ライエン委員長が決めたら、それが全てなのです。
EUの下にあるフランスやドイツもポーランドであろうと逆らえない

これはまさにEUの分裂を表している。
これも大きなターニングポイントかもしれません。


ゼレンスキーの演説が分断のキッカケ?


ウクライナとの連携を装っている嘘の国があるとの発言までした。

ポーランドは怒りますが、支援をやめる、武器供与もしないというのは縁を切ると言っているようなもの


国民の声


ポーランド内で急に人気が出てきた政党。
コンフェデラツィア党は第3党にあたる。
ここは反ウクライナ政策を打ち出し、支持が増えている。
支持率倍増で約10%。

こういう最中での、ポーランド政府とゼレンスキーのやりとりだった。

国民の声はやはり流れを変える。
いくらグローバリズムやバイデンの全体主義であったとしても、このポーランドでの国民の声というのは、それを変えるだけの力があることを示してくれています。

これは日本でも同じなんでしょうか。
日本でもそれを示さないといけない時が来ていると感じます。


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