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『カンピロバクター腸炎』になって入院したときの話

本当に見覚えがないのですが、
去年の10月くらいに『カンピロバクター腸炎』になって入院しました。
いつ、どこでかかったのかはわかりませんが…
今回はその体験談を綴ります。



波のある腹痛と熱

最初に感じたのは、お腹がギューっと締め付けられるような痛みです。

熱を測ってみると37.3度ありました。

だけど、トイレに行って、便やおならを出すと治るので大して気にはしなかったのです。

熱もそんなに高くないし、大丈夫だろうと
思っていました。


入院する4日前くらい
熱が37.9度あり、
波のある腹痛が押し寄せてきます。

だけど今日は大事な面談がある日でした。
抗原検査(家でできる)でコロナではないとわかり、とりあえず風邪薬と痛み止めを飲んで目的地に足を運びました。

風邪薬の効果だったのか、
熱は37.0〜36.8度くらいまで
下がっていました。

腹痛はやはりトイレに行って便やおならをすることで、少し楽になります。

このときはただお腹壊してるんだろうなって
軽く考えていました。



おならが臭すぎる

唐突に汚い言葉を並べて申し訳ないです。
だけど、ものすごく印象的に残っているのは
「おなら」でした。

これは入院する1週間前くらいから
だったような気がします。
本当におならが半端じゃなく臭い。

卵の腐ったような臭い…という表現でいいのか…いや、それよりも鼻の奥に残る薬品のような臭いにも似ているような。

とにかく、今までに嗅いだことのないような
強烈な臭いだったと記憶しています。


救急搬送

夜中3時に異変が起きました。
強烈な腹痛でした。
トイレにかけこみましたが、
便は少量(水様便)、おならとともに出ました。
その後はいつも通りお腹に不快感はありますが、痛みは消えます。

一安心していたら、また痛み始める。
で、トイレに駆け込む。

そして、段々と腹痛の波が早まっていく。
次第に悪寒がし始めて、

これは変だと思い
熱を測ったら37.9度。
一応、もう一度抗原検査をしましたが、
やっぱり陰性。コロナではない…。

とりあえず、腹痛をどうにかするために
痛み止めと解熱剤を飲みました。

それでもお腹の痛みで眠れなかったので、
YouTubeの動画を見て、
気を逸らすようにしていました。

7時くらいに
泊まりに来ていた彼氏が起きてきました。
そのタイミングでもう一度熱を測ると
38.4度。
どんどん上がっている熱に驚いた。
薬も効いてない…。

腹痛は波を早めていましたが、
出せば痛みが消えるので、本当に不思議な感覚でした。

そして動けない自分のために、
彼氏がこの熱で色々行ける病院を電話して探してくれたけれど、コロナの影響でなかなか見つからず。

そして8時頃、熱が39.6度になり、
これはまずい!と思った彼氏が救急車を呼んでくれました。

10分くらいして、救急搬送されました。


病院に着き、入院

病院に着いてから、触診などしてもらって
最初は盲腸かもしれないと言われていました。

「とりあえず、すぐに入院してください。」と言われて焦りながらも、彼氏に連絡して支度してもらいました。


ベッドに着いたあと、看護師さんが再度熱を測かると、まだ39.4度ありました。
看護師さんは、「こんなに熱あったの!顔に出ないタイプなんだね、辛いでしょう」と優しく声をかけてくださいました。

確かに体調不良が顔にあまり出ないので
いいのか、悪いのか…何とも言えないです。


その後、本格的に血液検査や、検便をしていただきました。

そして便の状態を見た先生が「もしかしたら、腸炎かもしれない…」と仰られました。


腸炎って何?食中毒的な?
でも見覚えなさすぎるなぁ…
なんて思っていました。

入院2日目に、
腸炎の可能性があり、感染させる危険性があるため、多床室から個室に移されました。
多床室は、部屋でイヤホンなしに電話も音楽も聞けなかったし、トイレも遠くて不便だったのでラッキーと思っていました。


検便の結果はかなり日数がかかるそうで、診断結果がなかなか出なくてドキドキしていました。

それに加えて2、3日は食事が摂れず、
ずっと点滴で栄養補給をしており、かなり辛かったです。


診断結果「カンピロバクター腸炎」

そして、入院から4日経ったくらいに
病名が「カンピロバクター腸炎」だと判明しました。

いわゆる食中毒で、
鶏や牛、豚などの加熱不十分な肉類を
摂取したりすることで
発症することが多いらしいです。

「保健所に連絡するので、保健所から連絡が来たら出てください」と言われたのでその通りにしました。

生焼けの肉も食べた覚えがないので、
どこでなったのか本当に不思議でした。

保健所の人は
「肉を切ったまな板などをしっかり洗えていなかったときもかかるので〜」
と仰っていました。

う〜ん、確かに洗えたつもりでいたのかもしれないなぁと思い、渋々納得しました。



点滴1日中挿しっぱ生活

この点滴、口から水分や栄養、薬を摂取できないため一日中挿しているのですが、これが本当に辛い……!

長時間挿しっぱなしだと、
挿している針が曲がってしまうらしいです。
そのせいで血管外に針が触れてしまっているのでなお痛いんだとか。

なるべく痛みが出ないよう
動かさないようにしてはいましたが、
じっとしてても痛い時は痛いです。

どうしても動かさないといけないときもあり、
その時はズキンっとする痛みが響いて
本当に痛いです。

寝ている間も痛い時があるので
ちゃんと眠れなくて辛かったです。


食事

食事は入院から4日目くらいで
半覚えですが、確かゼリーか、ジャガイモのスープのようなものから食事がスタートしました。

これだけでは物足りないので
なんだかもどかしい気持ちでした。

…………………………

そして昼食からは
重湯とミキサー食(量、おかず等少なめ)になり、看護師さんからは「ゆっくり食べてくださいね!」と言われました。

「急に食べるとお腹がびっくりしちゃうので」とのことで、言われた通りにしました。

ほんのすこし、お腹に不快感はありましたが、
何よりも味のあるものを
久々に食べれて幸福感の方が大きかったです。

………………………

そして5日目の朝食からは
3分粥と普通のおかず(量少なめ)になりました。

固形食を食べれる喜びを噛みしめて、
ゆっくり味わいました…。

…………………………

そして6日目!退院前日の夕食には
全粥と普通のおかず(普通量)
になっていました。

お粥が、普段見たことのある、
ちょうどいいお粥で
嬉しかったのを覚えています。
ちゃんとお米の味がして、美味しかったです。

ちなみにこの頃には
点滴は一日に何本か挿す程度で、
寝る前には取れています。

腕の開放感に歓喜したのを、
今でも覚えています。

………………………

退院当日の朝には
全粥に、普通量のおかず。
まさに、ほぼ今までの生活に元通り!!
こんなにご飯がちゃんと食べられることを喜んだことはないです!!


まとめ

こういう体験を経て、
やっぱり健康第一なんだなぁって
より強く思いました。

ご飯を食べられること。
当たり前にできていたことが
できなくなってしまう。

しかも、食事は人生で一番の楽しみなのに、
それがなくなってしまうのは
本当に辛いし悲しかったです。

次はこんなことが起きないように、
衛生面や食事面で、色々と健康に気をつけようと思いました🍀

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