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コラボバッグを関係ない別現場に持って行ったっていい

先日、推しが主演の舞台が無事に千秋楽を迎えた。「推しがいるところに私あり」では無いが、勿論今回の舞台もチケットを取り、いざチケットを発券したら4列目とかいう恐ろしい文字が見え、危うくコンビニで悲鳴を上げかけたりしたが、楽しみにして行った舞台は私の予想を遥かに越えて素敵なものだった。

だが今回は舞台の感想がメインではない。1ヶ月程前に公開したこの記事。

世の殆どの方は気にしないであろう、だが私は(自分が持つ分には)気にする、「コラボバッグを全く関係ない別現場に持って行っていいのか問題」。舞台を観に行って、ある程度自分の中で気持ちがまとまったのでここに書き残しておこうと思う。

作品に合わせた着物での概念コーデ。それにうっかり合ってしまったバッグがSuper Groupiesの「へし切長谷部(極)モデルバッグ」。
だが今回観に行く舞台は刀剣乱舞ではない。もっと言うと「刀剣乱舞とへし切長谷部に縁のある方が出演される別作品の舞台」。100点満点の自分で行きたい気持ちと、「キャラクターと演者を同一視するオタクだと思われたくな〜い!」というめんどくさいオタクとしての気持ちの間で揺れ動いてnoteにしたため早1ヶ月。仕事が繁忙期だったことや、そうでなくても休日は予定をぶち込む悪癖もあり、気がついたら観劇当日を迎えていた。

(毎度おはしょり長くなっちゃうな…)と思いつつも着付けは比較的スムーズに進み、さてバッグ。へし切長谷部バッグか、他の小さめバッグだと荷物が入らないし、和洋折衷のコーデだからトートバッグでも問題はないけどうーん…と悩んだ挙句、「こういう時は第三者の目」と母に尋ねてみた。
この母、娘の影響でオタクと概念コーデに理解があるタイプの母で、昨年の夏も別の舞台で和装した際、小物に悩んで相談したら「○○(作品名)なら絶対こっち」と返ってくるような母である。

「この格好にこれ(へし切長谷部バッグ)良いと思う?」
「絶対それが良い」
「変じゃない?」
「似合ってるよ」
即決。困った時の母、困った時の第三者の目。じゃあ100点満点の私で行っちゃお〜と劇場に向かった。

劇場に向かっている間は正直そこまで気にならなかった。言うて劇場に向かっている間すれ違うのは「マジ」の完全な他人なので、自分の中でもそこまで気にならないんだろう。
何なら途中寄ったスタバの店員さんから、「和服可愛いですね!」と言ってもらえたので気分は最高にHappyだった。100点満点の自分のコーデや服を褒めてもらえるのが1番嬉しい。

ところ変わっていよいよ劇場。列に並んで開場を待っている間、ずっとそわそわしていたが、思っているより、何と言うか、「大丈夫」だった。途中寄ったスタバの店員さん効果か、はたまた「100点満点の自分」という自信からか、マイナスな方向に気持ちを引っ張られることはなかった。
というよりそもそも、劇場に来ている人間は私も含め舞台を楽しみに来ているので、他人の格好云々という感じではなかった。ほっと力が抜けたような感覚。この1ヶ月、一体何を悩んでいたんだろう。

グッズを買って、座席が開場されるのをロビーで待ってる間、ぼんやりと他の人たちを眺めていた。洋服に羽織を合わせている人、主人公と同じ小物を身につけている人、バッグに推しネームプレートをつけている人、ロリータ服に身を包んだ人、私と同じように和装している人。一番「すごい!めちゃくちゃ良い!」と思ったのは、靴が左右色違いで、その色が作品のカラーに合わせられていた人。色違いで同じ形の靴を二足買ったってことなんだろうか…。

皆好きな格好をしている。作品やキャラクターに寄せたり、推しを目一杯応援する姿だったり、自分自身の「好き」を身に纏ったり、いつも通りの心地よい姿だったり。
私は、作品に寄せつつも自分自身の「好き」を身に纏って、100点満点の自分でこの作品を楽しみたいと思った。100点満点の自分になるために、今回の和装にばっちり合って必要な荷物も入る、あのバッグを選んだ。(最終的には母に意見を求めたが)

正直、「キャラクターと演者を同一視するオタクだと思われたくない」という気持ちはこのnoteを書いている今でもある。演者に対しても、キャラクターに対しても失礼だと思っているから。その気持ちはおそらく変わることはないけども、知っている人が見れば分かる程度のデザインで、その時の服に合っていれば、例え別作品であってもコラボバッグを使うことは決して「悪」ではないのかも…と思うようになった。
たった1ヶ月、されど1ヶ月。モヤモヤと悩んでいたコラボバッグ問題はこうして片が付いた。


一緒にお芝居を観たバッグ

折角なのでTwitterにあげた概念コーデも載せておく。分かりづらいが、写真右下にいるのがバッグ。

また色んな所に行こうね。

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