日本の研究衰退し続ける「本当の理由」


この手の問題が取り上げられるようになっただけでも少しは前身だ。僕が大学院生でポスドク以降の心配をしていたのは25年くらい前か。その頃の大学教員は、研究者なら食って行くのが大変なのは当たり前、という意識の人達ばかり。研究者の待遇改善に向けた取り組みなど皆無だった。実際彼らは良いお家柄の出身の人たちが多く、生活苦など経験したこともないような人達。若手研究者の苦労など他人事でした。そりゃ、誰も博士課程後期なんか行きたくなくなるよなと思う。ただ僕自身はポスドク、特任教員を経て民間に出たけれども、研究者時代に身に付けたスキルは非常に役に立っています。あの頃、将来が不安だっただけに業績を積もうとがむしゃらに働いたのが良かった。しかし、本当に優秀な人って将来が不安だろうが不安じゃなかろうががむしゃらに働くからね。待遇が改善され、優秀な人が博士課程後期に進む日本になって欲しいですよ。

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