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瞳の中にレインボウ

<タイトル>
レオン&マリー・ラッセルの「瞳の中のレインボー」(原題「Rainbow In Your Eyes」)の転用。後に「女流詩人の哀歌」の歌詞にも登場するフレーズ。

ちなみにこの曲が収録されている
「Leon & Mary Russell / Wedding Album」(1976年作品)ですが、萩原健太氏から「桑田は大学時代、こればっかり聞いてた」とCRTの時に教えてもらった事があります。

<曲・アレンジ>
この辺のサザン初期のジャズっぽいアプローチはモロにジャズから影響を受けたというよりはポールマッカートニー的なフィルターを1枚、挟んで作ったんじゃないでしょうか。
ちなみに、この曲の冒頭のコード進行は「TO YOU」等でも使われている。

あと、この当時、ブルース好きを公言していた桑田さんが、このアルバムで唯一ブルースを演っているのが、
この曲のエンディング「あ~な~た~だけええ・・」の部分だけというのも興味深い。

2番のサビ「ひとーみのなかにレインボウ」で、はやくも「お願いDJ」に先駆けウルフマン・ジャックが登場する。
しかし、この曲の桑田さんの歌いまわしって、細かい部分の機微とでも申しましょうか、ニュアンスの出し方が様々に変化して行くあたりが何とも言えません。

この曲を冷静に聞いてみると、ビクター少年少女合唱団に「あたしゃピアニシモ~」と歌わせてるあたり、結構笑える。

<1998.07.09 記>
<2023.06 追記>

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