相続問題と争続問題vol,2

②親の財産を使い込んでしまっている相続人がいるケース


家族構成:父、母、長女、次女
父・母の資産状況:自宅、賃貸マンション、預貯金
その他:長女は結婚して家を出ており、同居の次女が親のお金を使いこんでいる

同居している、次女が親の年金を管理していて結果的に
お金を使い込んでいたという事例
しかも、認知症と・・・

ありそうな話ですよね・・・・

両親とも認知症であったため、親の死後、長女が次女に対して使い込んでいたお金も含めて権利を主張して争いに発展。


◆原因としては、
認知症等によって判断能力が低下している高齢者の場合には、たとえ子であっても使用状況が分からないことや財布の紐が緩くなってしまうことがよくあり、同居している子が親の財産を勝手に使い込んでしまい後日トラブルとなることが多くあります。

◆解決策
認知症等により意思能力が低下している親がいる場合で財産管理に不安があるようなケースでは、成年後見制度を利用することで子の勝手な使い込みを防ぐことができます。

でも、成年後見制度もありますが
これも誰にするのかという問題もあるので
基本的には、兄弟姉妹間で話し合う必要があります。

+ここで何が起こるかというと

vol,1でも話をしましたが、

「私が面倒を見ていたの!!」
という感情的な部分になります。


「預貯金は、半分でいいけど自宅は私名義にして!とか、預貯金は少し多めに頂戴!介護するために、正社員からパートになって給料減ったんだから!!」
ということで、法律だからね。ということでは片づけられない事象に発展。

まさに、これが、争続なのです。


介護・実家・お金の管理・病気・病院の送り迎え・・・

家族だからこそ、できることが

お金が絡むと本当に今まで善意でやっていたこと、親のためにやっていたことを
対価として得たくなります。

相続が争続となり、いつしか

「金の切れ目が縁の切れ目」
になってしまうわけです。



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