見出し画像

百均とホームセンターの物を駆使してHHKBのパームレストを作った話

 まず、この記事は以前書いた以下の記事を基にしています。

 基本的な手順や材料はそちらに書いているので、お手数ですが前提としてそちらから見て頂ければと思います。
 一度書いたことをまた書くのもなんですから、今回は変更点や改良点をメインに、前回と重複する部分は画像でお届けします。

 あと大切なことなので今回も書いておきます。この記事は参考として提供するものであり、実際に自作をされる際にはみなさん自身の判断と責任において実践してください。筆者はいかなる責任も負いかねますのでご了承ください。
 今回の工程では刃物を使う場面などが多々あり、木の粉が出たりニスを扱うので、換気や道具の取り扱いには細心の注意をしてください。この記事のせいで誰かが怪我をするなんて嫌ですからね。では今度こそ目次をどうぞ!

■材料調達

 前回から変更点があった材料をピックアップします。
・ネオジム磁石【1.3mm】×2(220円)

・ゴム足(110円)

・フェルト×2(220円)

・木材(352円)
・レザー(1,100円)

合計:2,002円

 レザーと木材はホームセンターで調達しました。詳しくは【主な変更点】の項目で紹介します。
 予算に関しては、正直結構かかったなという印象。まぁレザーを大きめのものを買ったので仕方がありませんね。実際に使ったのは三分の一くらいなので、理屈上は1,200円くらいで出来ていると言い張れなくもないんですが。
 もう少し出せば市販のパームレストも買えるというのは言わない話。まぁサイズは調節できるし、レザー貼ったり色々遊べるので、道具さえあれば面白いと思います。

■主な変更点

・サイズの変更

 前回作ったものは少し短くて使いにくかったので、大きくすることにします。芯となる木材はDIY用の棚売り場に【約400×105×15mm】と求めていたサイズに近いものがあったので購入。材質はよく分かりませんが、「サーモウッド」という加工がされたもののようです。軽めですが燻された芳ばしい薫りがしていい感じ。小学生の頃、野外活動で燻した板を作ったときのことを思い出しました。
 木材が大きくなった都合、レザーに関しても大きな物が必要になったのでこちらもホームセンターで吊るし売りされていたものを購入。薄いですがツルツルしていて肌触りがいい感じです。
 ちなみに、レザークラフト用品を扱っているホームセンターであれば、【30×15cm】や【30×30cm】ほどの小さめのレザーはぎれを取り扱っている事もあるので、お使いのキーボードのサイズなどに合わせてお買い求めください。

・フェルトを厚いものに変更

 フェルトに関しては、以前使っていたものより分厚いものをDAISOで発見。【1.8mm】とかなり分厚いんですが、前回試作したものを使っている限り、ある程度厚くても問題無いと判断しました。

・ネオジム磁石を使い高さを調整できるようにする

 前回も触れてはいるんですが、芯材にネオジム磁石を接着し、別途磁石にゴム足を付けたものを用意することで高さを変更したり、傾斜をつけることが出来るようにしています。グルーガンが必要になってくるので、無ければ無理にやる必要はないですけどね。

・角を丸める

 前回作成したパームレストはこの処理をしていなかったんですが、角が手に当たって少し痛かったので削ることに。まぁ木材が長くなった都合しなくてもいいと思うんですが、やれそうだったので。詳しくは次の項目でさっそく解説します。

■作業開始

・板の角を丸める

 まず、丸みがあるものを使い木材に罫書きをします。板の端に硬貨などを置き、赤いカーブラインに合わせて鉛筆などでカーブを描いてください。

 反対側も同じように罫書きをして、以下の画像のように、弧の両端を繋ぐように側面にも線を入れましょう。

 次に粗めの耐水ペーパーで削っていくのですが、今回は予め刃物で少し形を整えました。切れ味がよく刃が丈夫なカッターなどあればやっておくといいと思います。

 ヤスリがけについては、ウェットティッシュで木粉を拭いながら作業するといいでしょう。ただし、耐水ペーパーが目詰りしてしまう点には注意。

・板を磨く

 サンダッ!細かい目のヤスリで全体をなめらかにするくらいの気持ちで磨きます。最後にもう一度ヤスリがけはやるので、ここではガッツリやらなくても大丈夫。
 次に前回と同じくレザーを貼り付けて、と思っていたのですが、ここで誤算。用意した厚手のフェルトが一つだけだと長さが足りませんでした。
 作業を後日に回す都合。もう少し磨いてみることにします。木材を磨いてピカピカにするやつ一度やってみたかったんですよね。

【番外編】さらに磨く

 というわけで少し番外編。耐水ペーパーの【#60】から【#120】→【#240】→【#400】→【#800】と順番に使っていき、仕上げに【#1500】で磨いてみました。

△角もやすりがけしました。粗目。
△細か目。別端末で撮ったのでちょっと見比べにくいですね。すみません…

 とりあえず納得できるまで削ったのがこちら。

【ビフォー】

【アフター】

 磨いた面のほうが加工の影響が強い表面が削れて色が薄く、ツルツルになりました。縦線も消えましたね。ついでにその状態でこの文章を書いているんですけど、なんかもうこれでいいような気がしてきた…

・レザーとフェルトをカットし貼り合わせる

 基本的には前回と同じなのですが、今回は2つのフェルト生地を横に並べてボンドで革と接着。一枚を接着してからもう一枚をやります。あまり意味は無いかもしれないけど二枚の継ぎ目にボンドを塗って均しておきます。

△革の半分にボンドを塗りましてフェルトを一枚ずつ貼ってローラーでコロコロします。

・板とレザーフェルトを接着してカット

△板にボンドヌリヌリ
△仕上げのコロコロ
△布などでくるんだら重りを載せて押さえます。パワー!
△無事に接着できたら板に沿ってカット、板を削らないように注意

 カーブをカットするときのコツですが、下の絵のようにカッターを角度を変えつつ数回に分けてやりましょう。最終的にヤスリで形を整えるので、ある程度角ばっていても大丈夫。

△緑の矢印の角度でカッターを入れていきましょう。

・ゴム足を付ける

 前回とは少し順番が前後しますが、今回は先にゴム足をつけることにします。ゴム足はシールになっているので、今回選んだゴム足と磁石の組み合わせなら特に工夫もなく付けられるでしょう。

△ゴム足と磁石を組み合わせたもの。
△位置を決めます。こういうとき曲尺があると便利。
△グルーガンで接着。グルースティックは十分温まるまで待つこと。
△低い位置用のゴム足を隣に取り付けます。少し位置が雑なのはご容赦を。

・ニス塗り&ヤスリがけ

△耐水ペーパーで形を整え、ニスで革のコバとフェルトを処理します。今回は少し浮いてしまいました…
△なんだかんだで完成。さっきの画像より角も丸くなっている…はず!

■使った感想とあとがき

 流石に一度試作品を作った上での改良版なので、使い勝手はかなり良くなりました。まだ改良の余地はあるんですが、どちらかというとレザークラフトとしての完成度を高める為のもので実用的にはこれで十分でしょう。というか本当に不満がないので、割りと書くことがないジレンマが…

 しっかりとした素材を買ったので、前回作ったものほど金銭面での手軽さはないのですが、前回も触れた通り自分に合ったものを作れるというのは最大のメリットですし、満足感もひとしおです。大変ではありますが決して難しくはありませんから、興味があれば是非試してみてくださいね。

 最後になりましたが、もしもこの記事を見て分からないことや質問などがあればこの記事にコメントをしていただくか、Twitterにてお知らせください。分かる範囲でお答えします。では、ここまでお読み頂きありがとうございました。


この記事が参加している募集

#つくってみた

19,394件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?