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「鬼からの電話」VS「ナマハゲ」

2024.8.18.
#48

「躾(しつけ)」ってむずかしい。
3歳長男は、1歳の弟に対して容赦ない。
言って聞かせるが、自分の思いや考えもあるのでなかなか言うことは聞かない。
わがままに育ってほしくないし、かといって厳しすぎると成長を阻害しないか不安だし。
それでも言い続けるしかないのだろうけれど。

「叱ること」より「褒めること」が一般的になってきている昨今。
「叱ること」も大切だよなあ。
褒め方も行き過ぎると問題だよなあ。
バランスが大事だと思っている。


鬼からの電話

そんな中でふと思い出した「鬼からの電話」。
10年前くらいに流行ったことを覚えている。
今でもあるのだろうか?

あった!
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少子化なのにこれはすごいな。

そういえば同じ鬼のような姿をしている「なまはげ」も子供関連だった気がする。

ナマハゲ

ユネスコ無形文化遺産になっていた。知らなかった。
「泣く子はいねが~」
「悪い子はいねが~」
と家じゅうをまわって子供たちを懲らしめる存在だと思っていた。
が、勘違いだった。
ナマハゲは鬼ではなく「神様」だった。

不幸があった家や病人のいる家には入らない。
神様なので何でも知っている。

主人はナマハゲをなだめて、料理や酒でナマハゲをもてなします。
ナマハゲは家族の様子や田畑の作柄などについて主人と問答を交わします。

https://www.namahage-oga.akita.jp/gyoji.html

ナマハゲとの問答の中で、子どもが言うことを聞かないことについても話があり、言うことを聞くようにと戒められるそうだ。
なかなか興味深い。

「鬼からの電話」と「ナマハゲ」の違い

共通点は、「しっかりと躾をしたい」という親の愛(ときにはエゴ?)なのだろう。
そして、子どもの心にあるのは恐怖である。
恐怖によるコントロールは効き目が一時的であることも。

違いは、親がどちらの立場にいるかだと思う。

鬼からの電話

親は鬼側。
鬼とつながっている。
だから鬼から親に電話がくる。
これは気を付けないと子どもの親に対する不信感につながる。
味方であるはずの親が、恐怖の対象である鬼とつながってるから。

ナマハゲ

これは調べて分かったことだが、
「ナマハゲが来たときに、親は子どもをかばって守る姿勢をとるように」
事前に教えてもらうらしい。
ナマハゲは神様なので何でも知っている。
子どもが隠れていることや悪さをしたことも知っている。
それを戒めるナマハゲに対して、
親は「言うことを聞かせますので」と守る。
親は子ども側なのである。

両者の違い

親がどちら側の立場にいるかなのだろう。
鬼からの電話は、鬼側。
ナマハゲは、子ども側。
どちらも恐怖対象なので、あまり多様して薦めるものではないのかもしれないが、ナマハゲは一度体験してみたいと思った。

まとめ

先日読んだ本「叱らないが子どもを苦しめる」でも書いたが、子どもには「思い通りにならないことを教えること」が大切だと思う。
恐怖で教えることは、その恐怖の対象が怖くなくなってしまったとき(小学校高学年くらい?)に効果はぐっと下がる。むしろ反動が怖い。

後に残るのは、親との信頼関係を築けているかどうかだろう。
愛情を注ぎながら、信頼関係を築き、
「ならぬものはならぬ」という躾も同時に行っていく。
これはかなり難しい。

親の立場になって思う。
世の中の親はこんな悩みを抱えながら、精いっぱい頑張っているんだな。
それだけで尊敬。

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