自分の人生を生きると決める覚悟とお試しの現象、何が起きても動じない「自分」になる
心理学の世界で運に関する研究に
正式に着手したのは社会心理学です。
すなわち、他者との関係や相互作用に
対する考え方を研究する分野でした。
「心理面」「感情面」「身体面」、
いずれにおいても、他者との交流は
私たちの健康と幸福な生活を大きく
左右します。
社会心理学では、
外の世界を感じとる能力、
記憶力、学習能力、
そして自分が学んだことに反応して
行動を変える力といった観点から、
こうした相互作用を研究し、
解釈していきます。
つまり、
「今、何が起こっているのか」
「次は何が起こりうるのか」を把握し、
解釈しようとしている、
とりわけ、
他者との相互作用を及ぼしている
ときのようすなど。
20世紀には、
人の「心」の研究が展開すると
人間の心が「神話」を生み出す
という考えがでてきます。
「自分がどこにいるのか」
「どこから生まれたのか」
「死んだらどこへいくのか」
「世界がどのように作られたのか」
「世界の終わりはどうなるのか」など、
わからないと怖いから説明がほしい、
そういうところから
神話ができたのだとか。
生きていると、
「本当にやりたいことがわからない」
「好きなはずのことをやっているのに
なぜか辛い」ということが起こります。
そして「自分とは何なのか?」
「信じるとはどういうことか?」
ということを問われても、実は、
自分についても、信じるについても
ほとんど何も正確なことを
知らないのです。
だから、
人が自分とまったく異なる考え方に
出会ったとき、その意識には
「ゆらぎ」が生じます、それまで
ほとんど疑問に思わなかったことに対し、
疑問が生じるわけです。
これは必ずしも居心地いいことでは
ありません。
人はよく知っているものに
囲まれていたほうが心地よく思い、
新しい考え方、特に自分の考えと
合わない考え方には不安を
覚えるのです。
しかしながら、
そのような「ゆらぎ」を経て
これまでの自分の考え方に対する
問い直しが起きると、
そこに新たな選択肢が芽生えてくる
ことが往々にしてあります。
また、人生を振り返るためには、
自分がしてきたことを俯瞰して
眺める必要があるため、
”近視眼的になっていた視界”を
一度リセットして、現状を冷静に
捉え直す機会になるという
メリットもあります。
ニューノーマル時代は、
従来の日本のキャリア観が
大きな見直しを迫られる時代、
”変化の前には戻らない”という
ニュアンスを含んでいることです。
自分が知らない新しい言葉、技術、
考え方などを見聞きすると
不安な気持ちになりがちですが、
前向きに自分の見分を広める
チャンスと捉えることは、
自らの成長の原動力になります。
「人生で一番重要な決断は、
宇宙を友好的な場所と見るか、
それとも敵対的な場所と見るかである」
ドイツの理論物理学者
アルベルト・アインシュタイン氏の
この言葉にあるように、
私たち自身の持つ視点、
つまり、物事をどう捉えるかが
問題解決の糸口となる重要なポイント
であることを示唆しています。
”自分次第で周りも未来も
大きく変わっていっていく”
これは、はっきりした
「目的意識」というものが抱える、
宿命的な弱点を端的に表しています。
期間が限定されている
「目的意識」だけでは限界があり、
一生涯にわたって学びを継続する
ような強い動機は得られない、
逆にいえば、一生涯にわたって
物事に対する熱意を持ち続ける人は、
こうした具体的な目的意識とは
異なる「動機」を持っている
ことになります。
すなわち、
自分としてはまったく違う計画を
思い描いていたにもかかわらず、
その計画を手放して流れに身を委ねる、
流れに乗るためには、往々にして
「自分がすでに知っていること」
「やっていること」を手放して
未知の領域に飛び込む『覚悟』が
必要となります。
英語では、
”leap of faith(信じて飛ぶ)”
という言葉がありますが、
まさにそんな感じです。
『覚悟』には、観念する、
あきらめる、心の準備をする
といった意味があります。
方向性を決断しても受け止めることから
逃げていてはなんの意味もない、
最大の努力をはらわなければ
ならないときがくるのを悟って、
心を決めること、いつそうなっても
いいように心の準備をしておくこと。
”嫌いな人や現象というものはなく、
決めているのはぜんぶ自分である”
ということに気がついて
何があっても一喜一憂しないこと。
どんなことがあっても
笑顔でいられる人格者になると
人格者になったがゆえに問われる
「お試しの現象」が起きます。
次のレベルに上がると決めたとき、
私は元に戻りませんと決めたとき、
「お試しの現象」が
起こるようになっているようです。
何かを期待して行動を起こす時、
そこには、
「もし、そうならなかったら
どうしよう」という恐れや不安も
同時に存在しています。
一方で、
「きっとなるべきようになるだろう」
というのは、特定のタイミングで
特定の結果を手にすることに対する
こだわり(執着)を手放した
「信頼」の心持ちであり、あり方です。
すなわち、
”宇宙は自分の敵ではなく味方である”
ととらえることができれば、
特定の結果を期待する必要はなくなり、
『何が起きても大丈夫!』と
信頼できるようになるわけです。
自分が最終的に選んだ道が
正解だと信じてみる、信じること、
たとえ、それが正解のように
感じられない状況になったとしても
それを正解にしてみせるという
くらいの気構えで望むことで
道は開けてくるのではないかと
思っています。
それでも間違ったと思うのであれば、
何回でもやり直せばいいのだと思います。
そして、本当に必要なご縁は、
何があってもなくなりません。
まずは、相手との未来を信頼し、
自分のことに集中していると
やがて、次の課題が見えてくると
思います。
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