最近の記事

江戸時代の旅事情

 1878年(明治11年)7か月に亘って日本を旅行した英国人旅行家 イザベラ・バードが、その旅行記で「世界中で日本ほど、婦人が危険にも無作法な目にも遭わず、まったく安全に旅行できる国はないと私は信じている。」と記したとされるほど江戸時代末期日本の治安は安定していて、女性が盛んに旅行に出かけその旅行記とも言える詳細な日記が残されていて、それら日記類を元ネタに江戸時代末期の「旅事情」を語ります。  江戸時代中期以降関東以南 京都までの本州には五街道が整備され、宿場が置かれ街道筋

    • 長江文明と倭人

       1970年代に長江(揚子江)流域で次々と遺跡の発掘が続き、小麦と牧畜の黄河文明とは明らかに形態の違う稲作と漁労の長江文明の詳細が少しずつ明らかに成り、しかも黄河文明より1000年以上は遡り、エジプト・メソポタミア・インダス各文明並みの1万数千年以前の起源と推定され、紀元前6000年から紀元前5000年頃の河姆渡遺跡(かぼといせき)からは稲作の痕跡が発見され、その住居は高床式建物で発見された稲籾のDNA鑑定ではジャポニカ種の稲で有ったとされ、それら文明を担った人々は、黄河文明

    江戸時代の旅事情