写真家とコペン 初夏の房総半島ドライブ
はじめに
車の試乗インプレッションを読むのが日課で、
自分でもやってみたいなって。
小さなころから乗り物、特に車が大好きで、
どんな車に乗ってもワクワクできる。
そのワクワクを伝えられるようなnoteを書きたい。
そして読んでくれた人が、車に乗ってどこかへ旅に出たくなるような。
はじめまして、写真家の小川元貴です。
趣味が高じていつの間にか仕事になった独学の写真家です。
写真を撮り続けてもう10年になります。
車中泊旅をしながら写真を撮る。という生活を続けていて、現在の愛車はライフスタイルにバッチリ合ったHONDAのN-VAN。
最高の空間で移動しているとよく思うんですよね、
いつか新型車の写真+レビューみたいな仕事がしたい。
むしろその車を全国走らせて色んな景色で撮りまくって毎日アップします、みたいな公式SNSの写真とかやりたい。
いやほんとに!全国47都道府県の撮影スポットをメモしていて、その数およそ1500箇所こえているんでお任せください!と言いたい。
声を大にして言いたい。
なのでnoteに書いてtwitterで発信してみようと。
まずは一度でも自分で“欲しい”と思った車がいい。
そのほうが運転するのも楽しいし写真を撮るテンションが違う。
で、ダイハツの2世代目コペン・セロ。
“写真家がゆく初夏の房総半島ドライブ”
梅雨時にもかかわらず快晴に恵まれた。
今回は白いボディカラーのオープンカーということで
背景は青い海と青い空でしょう!と。
加えてオープン時は外の音や匂いもよく感じられるらしいので、波の音と潮の匂いを求めて目的地は南房総に決定!
太平洋沿いにロングドライブへ出かけた。
2世代目コペンは見た目違いで3種類+足回り強化や補強パーツが着くGRの全4種類あるけど、セロは初代の外見を継ぐ丸目と丸テールが特徴。
コペンの第一印象
見た目は軽自動車で丸目のスポーツカーだからね、
そりゃかわいいよね。
でも軽にしては大口径なホイールが力強い印象を与えボディは伸びやかな流線型。
後ろにまわれば存在感のある左右2本だしマフラーとダックテール。
ドアを開けたらホールド性が高そうなセミバケットシート。
ふむ、ビシバシ走りを予感させるな…。
乗った瞬間に頭上空間のなさに驚いた。
ぶっちゃけかなり狭い。
数センチしかないかな、圧迫感がすごい。
でもそんなのどうでもいい、オープンカーなので。
ルーフを開けたら圧迫感→開放感です。
素晴らしい演出。
最高だね、もう100mくらい走ったら最高!ってなったね。
低い視線で、ルーフが開いて、ノーマルなのにわりと良い音しているマフラー。
おいおい…スポーツカーって面白いな…。
コペンの走りは…
まずは田んぼ道をぬけて峠道へ。
のどかな風景をゆーっくり走っているだけなんだけど、ちょっとしたカーブでも適度に硬められた足と適度に重いハンドル、16インチホイールと扁平タイヤが合わさって狙ったラインをトレース出来る。
また新骨格のD-Frame構造で車の骨格全体を繋ぎ、
フロア下にもメンバーなどを追加して高剛性を確保。
この恩恵がものすごく大きく、運転の楽しさに貢献している。
それでいて乗り心地も良いので長距離ドライブでも全然疲れなかった。
これはぜひSグレードに装着されているビルシュタイン足+レカロシートにも乗ってみたい。
今回はよく知った土地なのでどこで撮影するかは全部決めていて、この養老渓谷から鴨川市街に下りる県道81号にできた“清澄山道ループ橋”は絶対に撮りたかった。
峠道を走っているとパワフルなエンジンの良さがよくわかる。
850kgの軽量な車体と合わさって登りもスイスイ。
コペンが搭載するのはKF-VET型。
実燃費は峠4割・一般道6割で17.5km/lだった。
初代のスペシャルな4気筒も良かったけど、3気筒になったことで出だしのトルク感が太くなって運転しやすくなった。
日本の道路事情には3気筒のほうが合っていると思う。
KF-VETはタントやムーヴ、軽バンのアトレーなどにも採用されるダイハツ軽自動車共有のパワーユニット。
共有エンジンて個人的にすごく好き。
主たる目的はコスト削減なんだろうけど、車種ごとに使用用途ごとに吸排気やECUの味付けが違って面白い。
S07Aを積むN-boxとS660とか全然違うし。
ロータスエリーゼにトヨタエンジン積む例などもあるよね。
もちろんF20CやRB26DETTのような車種専用ユニットが至高なのは間違いないけれど。
開発費をジャブジャブかけられたバブル時代の車は魅力的なパワーユニットがたくさん。
最近はこの時代の車も何かと話題が多いからいつか記事にしたい。
コペンは山から海へ
そんなこんなで新緑の風やトンネルのヒンヤリを感じながらのオープンドライブはシーサイドへ。
…シーサイドへ!!!!!!
このあたりから太陽ガンガンでめちゃくちゃ暑くなってきた。
でも意外と冷房が効くんだよね、これ驚きです。
コペンはシートヒーターも着いているので冬でも全然オープンいけちゃいそう。
むしろ冬の方が気持ち良さそう。
コペンのディテール
海で撮影するのに最適すぎる光になったので一旦車を停めて、ディテールを撮る。
被写体として素晴らしすぎてシャッターを押す手が止まらない…。
コペンギャラリー
他にも撮影候補地がたくさんあるので、ここで時間を食っている場合じゃない。
そろそろ出発しよう。
ここからは海沿いに鴨川や御宿、勝浦など大好きな街をめぐるルート。
コペンと景色のギャラリーとしてお楽しみください。
コペンとさよなら
どんな場所でもどこを撮っても画になるもんだから撮影が楽しすぎてあっという間に返却の時間になってしまった。
軽自動車は普通車と違って限られた枠内で工夫して広さだったり楽しさだったりを詰め込んでいるもんだから個性があって本当に面白い!
なかでもオープンカーは最高だ。
普段見慣れた走り慣れた道ですらエンタメになる。
それこそヴィーナスラインとか磐梯吾妻スカイライン、しまなみ海道に千里浜なぎさドライブウェイ、走りたい道のイメージが無限に湧いてくる。
今回のドライブコースは初夏の房総半島。
スタート地点は千葉県睦沢町という九十九里浜から少し内陸に入った静かな町。
そこから高滝湖〜養老渓谷〜鴨川〜和田浦(折り返し)〜御宿〜睦沢町。
ゆっくり写真を撮りながらまわっておよそ6時間。
海も山もコンパクトに楽しめる絶景コース。
アクアラインを使えば都心からもアクセスが良く、
冬でも積雪がほぼないので1年中オススメできる。
現在は国内唯一の軽オープンカーのコペン。
楽しさに全振りしているので、普段使いに便利か不便と聞かれたら後者でしょう。
それでも乗りたいと思わせてくれる夢が詰まっている車なことは間違いない。
うん、マジで欲しい。
おわりに
車のインプレッション、面白い…。
普段から友人の車やらレンタカーやらに乗ると、ついつい細かく見てしまう。
内外装や走りの質感、使い勝手などなど。
でもいざ自分で記事を書くとなるともっともっと見て、感じて、乗らないといけない。気づかないといけない。
だからいつの間にかその車を好きになってしまいますね。
これから国産車も輸入車も商用車もキャンピングカーなども分け隔てなく色々乗って記事にしていこう。
そして見てくれた人が旅に行きたくなったら最高だ!
ご拝読ありがとうございます。
コペンのスペック
ダイハツ コペン セロ LA400K
ボディーサイズ:3395×1475×1280mm 長幅高
ホイールベース:2230mm
車重:850kg
駆動方式:FF 2WD
サスペンション:Fストラット、Rトーションビーム
トランスミッション:CVT、5速MT
エンジン:660cc直列3気筒DOHC12バルブターボ
最高出力:64PS(47kW)/6400rpm
最大トルク:92N・m(9.4kgf・m)/3200rpm
レンタル:千葉県睦沢町コペン専門店わだち
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