俺達の関係性。
俺は、小坂〇〇 大学二年生
そして同じ大学の二年生で
シェアハウスしている。
幼なじみの岡本姫奈。
姫奈は容姿や口調も男性と
変わらないが性別は女性だ…。
そんな俺達のお話。
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……朝
岡本:〇〇〜起きろ〜!
(〇〇の体を揺らす)
〇〇:んぅ…(目を擦りながら起きる)
岡本:ぷははっ!やっと起きた
死んだのかと思ったわ。(笑)
〇〇:死ぬ訳ねぇだろが…(笑)
いつも助かります…(笑)
岡本:本当に俺に感謝しろよな?(笑)
……幼なじみのこいつは大学も一緒。
だが、大学での姫奈はキャラが違う
…キャンパス内を一度歩けば
どこからともなく黄色い声援が送られる
異性、同性…大学内の全ての人を
一目惚れさせてるのではないか?と
思うほどである…
〇〇:流石。王子様…(笑)
岡本:俺からしたら邪魔な肩書きだよ
〇〇:うわ…言ってみてぇわそのセリフ
岡本:ん?じゃあ言えばいいじゃん?
〇〇:あ、違うそういうことじゃない(笑)
羨ましいとか皮肉みたいなニュアンス
だから…本当に言いたい訳じゃない(笑)
岡本:あ〜…そういう事ね?
…伝わってるか疑問が残るが…
その日の夜…
〇〇:じゃ、俺飲み会行ってくるから
(そう言って家を出ようとする)
岡本:ま、待った…
〇〇:ん?
岡本:何時に帰ってくる?
〇〇:ん〜。もしかしたら
終電まで飲むかもしれないから
先寝てていいよ
岡本:そ、そっか。ってかなんか
今日オシャレし過ぎじゃない?
〇〇:オシャレにし過ぎとかあるの?
ってか母親じゃないんだからさ?
そんな聞くなって(笑)
岡本:チッ…(舌打ちをする)
〇〇:…え?
岡本:だる。早く行けよ。
(自分の部屋に戻る)
〇〇:変なの〜。帰りにさつまいもアイス
買ってきてやるか。
……日付が変わった頃…
〇〇:ありがとぉうございまぁすっ!
(ベロベロに酔ってる)
女性:もぅ。〇〇くんまた明日ね?
〇〇:はい!またぁ👋
(手を振る)
……手を振った後自宅マンション帰る…
……ガチャッ…
〇〇:ふへへっ…//
岡本:……。
(無言で〇〇の横を通り過ぎようとする)
〇〇:んぅ!姫奈ぁ…!
(岡本に手を広げ近づく)
岡本:気持ち悪いんですけど。
(冷たく言う)
〇〇:俺は気持ち悪くないよぉ〜
岡本:酔っ払い……
〇〇:あ、そう言えばコレ!
(手に持っているビニール袋を渡す)
岡本:な、なに…ってこれ。
(袋を受け取り中身を見る)
〇〇:姫奈の好きなさつまいもアイス!
岡本:な、なんで?
〇〇:飲みに行く時怒ってたから!
家帰って仲直りしよって思ってさ!
岡本:〇、〇〇は何も悪くないんだよ?!
〇〇:それでも俺が先に謝れるんだから
先に謝る!ごめんね!姫奈!
岡本:っ…//も、もぅ…//ズルいよ…//
〇〇:策士と呼びたまえぇ〜!!
岡本:女たらし。
〇〇:えぇ?!
岡本:家の前まで女性に送られてたじゃん
〇〇:ふぇ?見てたの?
岡本:たまたまね?
〇〇:そっかぁ。(手を合わせ)
ごめんなさい!
岡本:まぁアイス買ってきたし許す。
〇〇:やったぁ〜!
岡本:アイス明日にして寝よ?
〇〇:だね〜
俺もクタクタで疲れちゃったよ〜
(自分の部屋に向かう)
岡本:やっぱり俺には〇〇しか
いないんだなぁ〜。(笑)
(冷凍庫にアイスを入れながら呟く)
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……次の週の金曜日…リビングにて
岡本:今週は俺達二人とも
土日お休みでしょ?
〇〇:確かに、完全にOFだわ。
岡本:宅飲みしようぜ?
(冷蔵庫から缶ビールを出す)
〇〇:やるやん。
岡本:だろ?
……数十分後…
『乾杯!!』
岡本:ゴクゴクッ…
〇〇:ゴクゴクッ…
〇〇&岡本:ぷはぁ〜!!
〇〇:ふっ、なにこれ(笑)
岡本:っはは!!
俺達完全におじさんじゃん。(笑)
〇〇:姫奈の場合はおばあちゃんだけどな
岡本:確かに(笑)
〇〇:いつまでも二人でこうやって
のんびりお酒飲んでほのぼの生活したい
岡本:ふぇ?!
〇〇:すまんすまん(笑)
なんか告白みたいになったわ(笑)
忘れてくれ。ゴクゴクッ…(ビールを飲む)
岡本:別にその告白受けてもいいよ?
〇〇:ブフッ…(少し吹き出す)
岡本:ちょ、汚いって(笑)
〇〇:姫奈が変なこと言うから
岡本:先に言ったのはそっちでしょ?
〇〇:確かに、それはごめん
ふぅ…よし、今のくだり全部なし!
忘れよ?
岡本:忘れないよ?
〇〇:はぁ?
岡本:俺は…私はさ
〇〇のことが好きだから…
〇〇:え……?
岡本:〇〇には幼なじみにしか
見えてないことなんてわかってるよ?
けどさ、私は好きだから
〇〇:……
岡本:な、何か言ってよ(笑)
〇〇:俺、嘘ついてたんだよね
岡本:え?
〇〇:姫奈からシェアハウスの話された時
"幼なじみだから"とか
"悪い男がつかないように"とか
"安全のために"とか言い訳ばっか並べた
その全ての言葉の裏にはさ
姫奈への"好き"って感情があったんだ
岡本:え、ええ?ど、どういうこと?
〇〇:俺も好きなんだよ…
ずっと前から…好きって気がついたのは
中二の頃だったかな…その頃から
ずっとずっと姫奈のことが好きだ
岡本:〇〇…//わ、私も!私もずっと
昔から!いつの間にか好きになってた!
〇〇:なにそれ、もしかして俺達
ずっと両思いだった?(笑)
岡本:み、みたいだね…//
〇〇:ってかこういう話ってさ
もうちょっと酔ってから話すよね?
岡本:確かに…(笑)
〇〇:まぁ、俺達らしいか(笑)
岡本:それな!
〇〇:ふぅ…じゃあ改めて…
(姫奈の目の前に立ち)
岡本:ふふっ…//
(〇〇の目の前に立つ)
〇〇:岡本姫奈さん…お、俺と!
結婚を前提に!付き合ってください!
(頭を下げ手を差し出す)
岡本:っ…は、はい!私で良ければ!
結婚を前提にお付き合いしましょう!
(〇〇の手を握る)
〇〇:っ…やったぁ!!
(天井を見上げ喜ぶ)
岡本:ギュッ…(〇〇に抱きつく)
〇〇:ギュッ…(抱き返す)
絶対俺が幸せにするから!!
岡本:ふふっ…//
お互いがお互いを幸せにしよ?…//
〇〇:だな!(笑)
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翌週の朝……
岡本:〇〇〜起きろ〜!
(〇〇の体を揺らす)
〇〇:んぅ…(目を擦りながら起きる)
岡本:ぷははっ!やっと起きた
死んだのかと思ったわ。(笑)
〇〇:死ぬ訳ねぇだろが…(笑)
いつも助かります…(笑)
岡本:本当に私に感謝してよね?(笑)
…幼なじみのこいつは大学も一緒…
最近、男装をやめた。それと…
キャンパス内を一度歩けば俺達は
どこからともなく黄色い声援が送られる
『お似合いだぞ〜二人とも〜』
〇〇:な、なんか恥ずかしい…//
岡本:え?別にいいじゃん!
これで〇〇をほかの女子から
取られなくて済むね!
〇〇:まぁそこに関しては
こちらも同意見です。(笑)
岡本:あれ?〇〇って案外嫉妬深い?
〇〇:まぁ、俺の未来のお嫁さんだし?
岡本:っ……//
〇〇:な、何照れてんだよ…//
岡本:も、もう…//
〇〇:ってか家になんかあったっけ?
岡本:ん〜なかったかも。?
〇〇:じゃあスーパー寄るか。
岡本:ふふっ…なに?お嫁さんの
手料理食べたくなっちゃったの?
〇〇:は、はぁ?!
岡本:わざわざ回りくどく
誘導するように言わなくてもさ?
直接言ってくれれば作るのに(笑)
〇〇:うぅ……
岡本:図星でしょ?
〇〇:図星です…(笑)
岡本:ちゃんとお手伝いよろしくね?
未来の旦那様。♡
〇〇:も、もちろんです……//
……俺達の関係性は幼なじみであり
未来の夫婦である…いや、もう夫婦だな
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……終わり
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