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誰よりも近くに。

〇〇:あ"ぁ"…ただいまぁ〜

??:おかえりなさい先輩。

〇〇:うぉぉっ…!!
(驚く)

…こいつは加藤史帆。
大学二年生の俺の一つ下の後輩…
サークルが同じでよく遊ぶ程の仲で
過去に俺の家に初めて泊まった時に
あまりの汚さで掃除をしてもらい
それから俺の面倒を頼んでもないのに
見てくれようになった。火、木、日
この曜日に来て掃除したりご飯を
作ってくれるのだ…

加藤:ぷぷっ。何驚いてるんすか?(笑)

〇〇:あ、いや、あれ?
今日って木曜日だっけ?

加藤:そうですよ?感覚バグってます?

〇〇:かもな〜(??の傍による)

加藤:今日の夜ご飯は焼きそばっす。

〇〇:夏になると食べたくなるんだよな〜

加藤:俺もっすよ。早く食べたいんで
先輩手洗って来てもらっていいですか?

〇〇:あ、すいません(笑)

…手を洗い。
料理が並べられたテーブルに座る〇〇…

〇〇:いただきます!
(手を合わせて)

加藤:どうぞ〜。(笑)

〇〇:ズルズルッ…(焼きそばを啜る)

加藤:どうすか?

〇〇:美味いッ!!
めちゃくちゃ美味いよ!!

加藤:う、嬉しいすけど…//
ちょっと大袈裟すぎすよ…//(笑)

〇〇:そういう割には嬉しそうだが?

加藤:自分の作った料理を褒められたら
嬉しいのは当然っすよ…?

〇〇:そっかそっか。(笑)

加藤:って言うか先輩が帰ってくるのが
遅いせいで終電なくなったんですけど?

〇〇:あ〜まぁ、この時間ならJRは
まだ動いてるし近い駅まで行って
あとは歩きで帰るしかないな。(笑)

加藤:っ。
そういうことじゃないって…((ボソッ

〇〇:ん?なんか言った?

加藤:いえ、なんでもないです。
ズルズルッ…(不貞腐れながら食べる)

〇〇:ふーん。

……食事を終え洗い物をしたあと…

〇〇:それじゃあ、また日曜日。

加藤:はい……

〇〇:っ……

………〇〇の住むアパートから出る。

加藤:はぁ…なんなんだろ。
俺、どうなってんだ?

ピロンッ…

加藤:ん?あ、瑞穂からだ

『今どこにいるの?』

加藤:先輩の家からの帰り道だよ?っと。

『そっか、気をつけてね』
『それより明日会える?』

加藤:うん、明日はバイトないし…
"ありがとう、会えるよ"

『わかった、史帆くんのお家行くね!』

加藤:"わかった!おやすみ"っと。

ピロンッ

加藤:誰からだ…って、え?!
先輩からだ!!

『ビール4本とおつまみ買って来て』

加藤:はぁ。全く、先輩は…
俺はパシリじゃないんですけど。

…愚痴を言いながらもコンビニに
買いに行き〇〇の家に戻る…

〇〇:ふふっ、おかえり。

加藤:頼まれてたやつです
んじゃ帰るんで、

〇〇:はぁ?終電ないのに
帰るって無茶言うなよ(笑)

加藤:帰れって言ったのはそっちじゃ…

〇〇:駅の方向にコンビニがあるから
行かせただけだよ?冗談だよ冗談。(笑)

加藤:っ……最低。ドンッ…
(テーブルにコンビニの袋を置く)

〇〇:え?

加藤:俺やっぱり帰ります。
(怒りながら玄関に向かう)

〇〇:冗談だから!
ちょっと待ってって!!

ガシッ…(史帆の手を掴む)
ズルッ……(足を滑らせる〇〇)

加藤:止めないでくださ…あっ!!

…ドンッ……(史帆に壁ドンする〇〇)

〇〇:イテテッ…

加藤:ち、ちょ…//

〇〇:あ、ごめん(笑)
(笑いながら離れる)

加藤:っ……//

〇〇:ま、とりあえず
今日は泊まって行きな?

加藤:は、はい…//

…この日を境に加藤は〇〇の家に世話しに来る日は泊まるのが恒例になった…
それ程に仲良くなったがある日のこと…
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……大学にて…

??:あの、西野〇〇先輩ですか?

〇〇:えっと…そうですけど。

??:っ……。
加藤史帆くんのこと返してください。

〇〇:え、えっと…貴方誰ですか?

土生:土生瑞穂って言います。

〇〇:あ、史帆の彼女さん?!

土生:…元彼女です……

〇〇:そ、そうなんですね…
と、とりあえず…外でするのも
あれですし、カフェで話しませんか?

土生:わかりました…

……カフェに移動する…

〇〇:それで、なぜ俺に返してって?

土生:加藤くん、ずっと
"先輩の家にいる"とか
"先輩の家行くから会えない"って…
会ってからもずっと先輩の話ばっかり…

〇〇:……すみません
俺がだらしない生活をしてて
史帆にお世話してもらって…
本当にごめんなさい…

土生:……とりあえず。
加藤くんと離れてください。

〇〇:わかった…今日話す。
本当にすみませんでした。

土生:私も…すみません。

━━━━━━━━━━━
……家に帰る…

〇〇:……(リビングに向かう)

加藤:先輩、おかえり

〇〇:あ、ただいま。

加藤:あれ?疲れてるんすか?

〇〇:まぁな。

加藤:元気出してくださいよ!
今日はカレーなんで!

〇〇:うん、楽しみだよ。

加藤:わかりやすすぎ(笑)

…その後食事をし洗い物終わらせ…
二人お風呂に入り終わった頃…

加藤:先輩、今日どうしちゃったんすか?

〇〇:え?あ、いや…

加藤:とりあえずビール飲みましょ?
(冷蔵庫からビールを持ってくる)

〇〇:あ、ありがとう…

プシュッ…

加藤:乾杯!

〇〇:乾杯。

加藤:ゴクゴクッ…ぷはぁ。!!

〇〇:ゴクゴクッ…ふぅ…

……約一時間後…

〇〇:なぁ、史帆。
(立ち上がり)

加藤:ん?どうかしたんすか?

〇〇:もう…俺ん家来なくていいよ。

加藤:……え?

〇〇:……

加藤:な、何言ってんすか?
そんな急に言われたって…り、理由は?
お、俺ちゃんと掃除してますし
料理も…あ、料理が
美味しくなかったんですね!!
大丈夫っす!最近料理教室に通ってr((…

〇〇:違う。

加藤:じ、じゃあ……
(立ち上がる)

〇〇:今日さ…史帆の彼女さんと会った
もう、別れてたけど……

加藤:そ、そのことは……

〇〇:返してって言われたんだ…
俺のお世話を焼いてくれてるせいで
会う時間もなくなって…会っても俺との
話ばっかしてるって言われた……

加藤:っ……

〇〇:本当に申し訳ない…
頼まずとも世話を焼いてくれる史帆に
甘えてたのは事実だし…そもそも
俺がもっとしっかりしてたらこんな事に
ならなかったんだ…
本当に申し訳なかった…だから
もう来なくて大丈夫…元彼女さんと
復縁してくれ…本当にごめん…
(深々と頭を下げる)

加藤:グスッ…なんで?なんで…俺は
好きな人と離れないといけないんすか?

〇〇:ごめん…俺のせいで

加藤:違う…俺は瑞穂の事を…
言ってるんじゃないんすよ…
俺は…先輩が…西野〇〇先輩のことが…
誰よりも何よりも好きなんすよ…
(泣きながら〇〇に言い放つ)

〇〇:え……?
お、俺達男同士だぞ?

加藤:だからなんすか?
俺は…先輩が好きです…
どうしようもないくらいに…
好きで好きでたまらないんすよ。
いつどんな時でもそばにいたいし
いて欲しい…友達よりも家族よりも
俺は〇〇先輩の傍に…
誰よりも近くに居たいんすよ…
瑞穂には悪いけど…俺は…〇〇先輩しか
見えてない…性別も世論も全部全部
ひっくるめて俺は西野〇〇が好きです。

〇〇:なっ……

加藤:先輩がノンケでも
ノンケじゃなくても…先輩が
俺を好きになってもらえるようにします

〇〇:そ、それはどう言う…

……ガバッ…(〇〇をソファに押し倒す)

加藤:本当はもっと…ロマンチックに
夜景の綺麗なところでデートの最後に
想いを伝えたかったんですけどね……
こうなったからには…もう……
…こうするしかないんですよ。

〇〇:な、なんだよそれ。
もうちょっと頭で整理させてくれ…
お、俺は来ないでいいって言っt((…
ん゛ん゛ッッ……︎💕︎💕
(強引に〇〇の唇を奪う)

加藤:チュ…ンチュ……レロレロッ…チュ…︎💕︎💕
(貪るようにキスする)

〇〇:んんっ!!︎…💕︎💕
(史帆の肩を叩き抵抗するも)

加藤:ギュッ…(〇〇の両手と恋人繋ぎし)
チュ…レロレロッ……ンチュ…︎💕︎(激しくキスする)

〇〇:チュ…レロレロッ……︎ンンッ…︎💕︎💕
心)なんで、なんでこんなに…)
男とのキスなのに体が…心が…)
熱くなってんだよ…これじゃまるで…)
俺が史帆の事好きみたいじゃないか…)

……数十分後…

加藤:ぷはぁ…︎💕︎💕

〇〇:んれぇ…︎💕︎💕
(〇〇と史帆の口を結ぶように)
(アーチ状の唾液が垂れていた…)

加藤:欲を言えばずっと前から
こうしたかったんです…︎💕︎💕

加藤:けど、これが〇〇先輩との…
最後ですよね…
(そう言って離れようとする史帆)

…ガシッ…(史帆の手を掴み)

ギュッ…(抱き寄せる)

〇〇:最後じゃねぇ…最後にしねぇよ
俺を好きにさせるんだろ?
だったら俺から逃げるな離れるな…
俺のそばで世話を焼いて愛してるって
そう言って笑ってくれればそれで…
それでいいから…俺のそばにいろ……

加藤:うぅ……〇〇先輩…っ…😭
うわぁぁん😭(〇〇の胸で号泣する)

〇〇:泣いてる暇なんかねぇよ…?
ベッド行ってヤるぞ。

加藤:は、はぃ…グスッ…︎💕︎︎💕︎

━━━━━━━━━━━━━━━━
『事後…』

加藤:……zZ (疲れて寝てる)

〇〇:お疲れ様…
ナデナデ…(史帆の頭を撫でる)

加藤:んぅ…〇〇先輩…︎//
(寝言を言う)

〇〇:俺もずっと前から
好きになってたのかもしれないな…
けど、今日…史帆が思い切って
言ってくれたから俺も気づいたんだ…
俺も加藤史帆が好き…狂ったように
一晩中体を求める程に好きだ…

加藤:……zZ

〇〇:やべ。もう3時かよ…
とりあえず寝ないと。
(そう言うと布団に潜り目をつぶる)

……数分後…

加藤:うぅ…
さっきの録音しておけば良かった…
(小さな声で残念がる)

……ギュッ…(〇〇が史帆を抱きしめ)

〇〇:いつでも言ってやるから安心しろ。

加藤:ふぇ?!お、起きてたんすか?!

〇〇:まぁね。

加藤:……先輩、俺。

……チュ…(史帆にキスし)

〇〇:うるさい…この後のことは
どうだっていいから……今はさ、
俺のそばに居てくれればいい。
な?わかったなら寝ようぜ?

加藤:っ……//
掃除も料理も節約も早寝早起きも
ダメダメな先輩の癖に…時々惚れ直す程
かっこいい先輩が…俺大好きっす。

〇〇:見た目チャラそうなのに
だらしない所なくて…いつも周りに
気を使える優しい後輩の史帆が…
俺も大好きだよ?

加藤:んぅ……//
好きです…好き過ぎます…//

〇〇:お、俺もぉ…好きだよぉ…zZ
(寝落ちしてしまう〇〇)

加藤:ふふっ…可愛い…//

……二人抱き合いながら眠る…

……数時間後…

ナデナデ……

〇〇:んぅ?史帆?
(頭を撫でられ目を覚ます)

加藤:やっと起きましたね。
朝ごはん出来てますよ?

……リビングに移動し料理が並べられたテーブルの席に座る……

〇〇:いただきます。

加藤:いただきます…どうすか?

〇〇:早い。(笑)
ズルルッ…ゴクッ…(味噌汁を一口飲む)

加藤:っ……

〇〇:いつもより美味しいかも。

加藤:えへへっ…//
今日はいつもより愛情がたっぷりなんで

〇〇:ゴホッ…(少しむせる)

加藤:動揺しすぎ。今日も可愛いっす。

〇〇:あ、あぁ…//

加藤:俺、一限からなんで
そろそろ行きますね。?

〇〇:え?あ、うん……
(寂しそうな顔をする)

加藤:そんな…(苦笑)
寂しそうな顔しないくださいよ…(苦笑)

〇〇:う、うそ…そんな顔してた?

加藤:してたっすよ?

〇〇:まぁ…寂しいのは事実だし。
(少し不貞腐れる)

加藤:っ……//可愛すぎでしょ!!
ワシャワシャ…︎(〇〇の頭を激しく撫でる)

〇〇:な、なんだよ…//

加藤:今日も俺、先輩の家来ますね!

〇〇:ダメだ…

加藤:……え?

〇〇:俺が史帆の家に泊まる。

加藤:〇〇先輩っ……//

〇〇:なんだよ…//
(赤らめた顔を隠すように食事する)

加藤:先輩のツンデレ最高っす。!
じゃあ行ってきます!!

〇〇:ま、待て!お見送れさせろ!

……そう言って玄関まで行く…

加藤:それじゃあ行ってきます!

〇〇:い、行ってらっしゃい…//
(恥ずかしくなりながらも手を振る)

加藤:ふふっ…//
心)可愛すぎでしょ…)

ガチャ…(史帆も手を振り返し家を出る)

〇〇:ふぅん。
(悲しそうに鍵を閉めようとする)

……数秒後…

……ガチャ…(ドアが開く)

〇〇:ん?!

……チュ…(戻ってきた史帆にキスされる)

〇〇:な、何やって…//

加藤:忘れ物を…ね?

〇〇:もうちょっと…忘れてる。//

……チュ…レロレロッ……︎//
(少し長めにキスする)

〇〇:い、行ってらっしゃい!!
(元気よく手を振る)

加藤:もう…本当に先輩は…//

〇〇:大好き…︎!!

加藤:っ……//
き、今日は遅刻しますっ!!!

……ギュッ…(〇〇に抱きつく)

〇〇:だ、ダメだって!!

……その後の大学は二人で行って
幸せオーラが全開だったそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……終わり



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