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共働きの日英バイリンガル子育て③〜無限課金地獄に陥らないために〜

 前の記事では、日本の共働き家庭でインターナショナルスクールに通わせることなく日英バイリンガルに育てる方法の1つ目のポイントとして、親の心構えを書きました。10年間続くこの取り組みの中で私の考える大切な2つ目のポイントについて書いていきます。

無限課金地獄に陥らないために‥到達目標を決める!


 2つ目のポイントは到達目標を決めることです。仕事を思い出してください。取り掛かる前に「誰が」「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」「どのように」到達させるかをイメージします。際限なく費用と時間を子供の教育に費やせる人はこの記事を読んでいないはずです。限られた資源をどのように使うのが最も効率的なのかを考えるのは仕事と同じです。「我が子が」「日本語と英語を」「10才までに」までは前までの記事で決まりました。次に決めることは「どのレベルまで」を目指すのかを決めることです。(「効果的と思われる「どのように(手段)」は次の記事で紹介します。)これを決めないと、せっかくインターナショナルスクールに通わせることは現実的ではないと判断したにもかかわらず、それ以外の手段への無限課金地獄に陥ってしまいます。。。

 10才の時点でどのような状態になっていることを目指すのかによって、やるべきことは変わります。一言でバイリンガルと言ってもレンジは広いです。すらすら英文を読めることを重視する/日常会話ができればよい/海外の大学を受験する準備なのでもっと高度なことに繋がるよう自らの考えをスピーチするぐらまではできてほしい など、具体的に妄想します。その目指す姿があるからこそ、目や耳に入ってくる各種英語教育に課金すべきかを迷った時にそこに立ち返って判断できるのです。

 ちなみにですが私は我が子の到達目標を「10才までに、臆することなく(精神面)綺麗な発音(技術面)で日常会話を楽しめる状態にすること」と決めました。ここまでできればあとは自走を期待します!語彙レベルを到達目標に含めなかった理由は、語彙は自ら英文を読むようになったり遅くとも受験期に勉強すればいくらでも増えるからです。また、ネイティブが日常英会話で使う英単語数は約4,000語と言われていますが、私たちは高校までで約3,000語の英単語を習っていますし2020年教育改革以降は約5,000語も学びます。なのでどうしても10才という臨界期までに身につけてほしいことはその時期しか身につけられない「綺麗な発音」と、コミュニケーションを取れるという自信と、それによる楽しい!という前向きな気持ち。ということに絞りました。

 発音能力は不可逆性が高いと考えています。例えば10才まで日本語をぺらぺらと話していた子供が海外移住しても、「ワターシハ〜」などの発音には戻らないですよね。現に私は今は中学生の頃はあんなにペラペラだった某言語で自らの意思を伝えることはけっこう難しいですが(継続することの大切さがわかります)、発音だけはネイティブの自信があります!私の朗読を耳だけで聴いたら絶対ネイティブです!!

 次はいよいよ実践編です。時間のない中で無理なく続ける方法、溢れる英語コンテンツの中でどのようなものを選択していくのかの基準についてお伝えします。

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