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島に渡れば古代の信仰が残ったまま?猿田彦大神と天鈿女命の信仰

トップ写真 壱岐島内海湾から九州福岡方面の景色


壱岐島二日目は郷の浦エリアへ宿移動

前回書いた平山旅館。
とても素晴らしいお宿でした。
が、一人で連泊するとなると、
かなり贅沢。
素泊まりというわけにはいかない料理自慢の宿。

そんな訳で壱岐二日目と三日目は別の宿。
たしか、壱岐ステラコート太案閣さんへ。
残念ながら写真は撮ってません。
でも、名前から分かるとおりの立派な宿でした。

素泊まりでお願いしたのと、
壱岐島はまだ相対的に宿泊費が割安。
かなり、お得感がありました。

ロケーション的にも、
壱岐島で一番栄えている郷の浦港が近く、
晩御飯を食べに外を歩くにぴったりでした。
昭和40年代くらいから時が止まったような街並み。
映画のセットを歩いてるような錯覚に。
なんとも居心地が良かったです。

壱岐島の繁華街宮の通りに建つ塞神社

なんとも異様な塞神社

食事を摂る店を探していると、
突如現れた変な神社。

塞神社鳥居をくぐると・・・

変な神社というと、怒られるかもしれません。
境内に書かれている由緒を読んでみると、
ど真剣さが伝わって来ます。
が、やはり、今の御時世では、
少しくらいは表現は遠慮がちになるもの。

塞神社の由来 現代の常識では一歩間違えると捕まりますね

神道や神社について、
ある程度、お詳しい方にとっては当然の知識。
生命の誕生というものがいかに貴重であったか。

古代祭祀で扱われた道具。
陰石(女性)と陽石(男性)をご神体として拝む。
現代を生きる私たちにとっては、
滑稽に映るかもしれないですが、
私たちの先祖は、愚直なまでに真剣に。
生命の誕生を祈って来たのです。
そして、遥か後世を生きてるのが私たち。

しかしながら、
笑ってはいけない。
思いつつも、笑ってしまいました。

アメノウズメを祀る塞神社。
女性の神様ということで、
島に来た男性は、こちらに参拝し、
神様にあれを見せなければならない。
見せないとケガをする。
そう書いてます。

塞神社の祀神はアメノウズメ命 裸で手に持つのは・・・
すごく真面目なんです おふざけではありません

他の神社では不謹慎極まりないこと。
ですが、ここ塞神社ではそれが礼儀作法。
私は勇気がありませんでした。
そのせいなのか?
壱岐島では痛風と腰痛に悩まされました。(笑)

こちらに参拝する方。
男性よりも女性が多いとのこと。
それもまたビックリ。

猿田彦大神を祀る男嶽神社へ

ここ壱岐島には、
他にもアメノウズメと、
猿田彦をお祀りする神社があります。

男岳山にご鎮座する男嶽神社。
祀神は天御降臨の道案内をした猿田彦大神。

男嶽神社ご由緒

隣の女岳山にご鎮座する女嶽神社。
こちらは、雨の岩戸神話にて、
どんちゃん騒ぎの踊りを舞ったアメノウズメ命。

調べたところ、式内社ではありませんが、
男嶽神社はロケーションも雰囲気も最高の神社。

男嶽神社境内からの景観
男嶽神社鳥居から拝殿方面

男嶽神社がある男岳山。
現在は麓に祀られる月読神社の元鎮座地。
そう言われてるそうです。
月読神社だけが移遷されて、
残ったのが男嶽神社ということなのでしょうか。

壱岐島では標高が高い男岳山に建つ男嶽神社。
そこからの眺望は見事です。
嬉しいことに、境内下の駐車場まで
車で登っていけます。

男嶽神社駐車場からの景色 車で行けます
駐車場には見ざる言わざる聞かざるたちが

社殿横には岩座があり、
それが本来の磐座。
男岳山の名の通り、
男根を象徴した古い信仰の形を残しています。

ご神体の磐座

磐座の正面には無数の猿石像。
ご神体をお守りしているのでしょうか。

無数のお猿さん

男嶽神社宮司さんとお話できました

私が参拝した時、
バックパッカーのような出で立ちで、
拝殿に上がり、胡坐を組んでいる人が。

宮司さんと出会った拝殿 神紋は銀杏?

なんと、無礼な人だろう。
そう思っていると、
その人から挨拶されました。
実はこの方が男嶽神社の宮司さん。

私が訪れた時、ある問題が週刊誌にて掲載。
由緒正しき神社の宮司さん。
島全体を巻き込む問題が起こっていたのです。

この方が宮司さんか。
なかなか背も高く、男前やな~。
第一印象です。

その後、境内にあるカフェにて雑談。
頼んだドリンクは神社エール。
(とんちと言うのか?)

宮司さんは福岡の宗像大社で修行され、
実家の神社に戻って来られた。

世界遺産 宗像大社沖ノ島の案内板
沖ノ島との位置関係 沖ノ島祭祀には大和朝廷が深く関与したと書かれている

忌部氏との関りに興味がある。
私が聞いてみると、

「忌部か~久しぶりに名前を聞きました。」
そんな感じで、忌部氏については、
ハッキリしない結末でした。

そして女嶽神社も参拝

「隣山にある、女嶽神社は行かれましたか?」

聞かれたので、
「まだ行ってないです。」
応えると、
「そちらも私が管理しているので、
是非、お参りしてください。」

そんな訳で、女嶽神社を目指します。

ちょうど、少し前の暴風雨の後でしたので、
ただでさえ細い道に土砂崩れや折れた木々。

なんとか近くに車を停めて参拝。
女嶽神社は、
拝殿とご神体の磐座がある場所が離れています。

女嶽神社拝殿 道はかなり狭いです 注意
男嶽神社境内のアメノウズメ命 マリア様みたい

かなり道が悪かったこともあり、
肝心の磐座の方へは行けずでした。

壱岐の島 神社観光案内所のサイト。
こちらにご神体の磐座の写真。
ありましたので載せておきますね。


箱崎八幡神社は豊玉比古大神でした

このエリアにあった箱崎八幡神社。
私的には好きな神社でした。

八幡神社と付くので、あまり期待せず参拝。
行ってみると、八幡系の気ではない穏やかな気。

調べてみると、主祀神は豊玉比古大神でした。
(豊玉姫の父神)
歴史の中、なにかしらの都合から、
八幡神社と改名させられたのでしょうね。
旧名は海裏神社というそうです。

箱崎八幡神社 変わった神紋 なんだろう?

そんな八幡さんは全国に多数ありますよ。
八幡さんは基本、武神なので。

近くに行かれたら参拝されると良いですよ。

箱崎八幡神社の管理も男嶽神社が行ってます。
御朱印もまとめて頂けるはずですので、
男嶽神社を最後にされると良いでしょう。

本日は壱岐島の神社の中から、
猿田彦大神とアメノウズメ命関連の神社を紹介。

同じ祀神でも伊勢に行くと格式が高くなります。
しかし元々、信仰は生命の神秘から。
島にはそんなスタイルが残ってます。

『願い事、男岳参りで半分叶い、
女岳参れば満願かなう。』

是非、満願叶えてくださいね。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。





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