戦国タイムスリップ〜10話〜
稲穂 千夜。その棚の上、拭いてくれる?
千夜 承知しました。
稲穂 ありがとう。あ、あと上の柱もね。
千夜 姫様、少しばかり人使いが荒くありませんか?
稲穂 仕方ないでしょう?今の私では届かないのだもの。
千夜 それはそうでしょうけど……
華 稲穂。少し休憩を……って( >д<)、;'.・ケホッ
稲穂 あ、華姉様。申し訳ありません。ほこりがまっていますゆえ、少しお待ちください。
華 あなたは真面目ね。いいわ、私の部屋で休憩しましょう。
稲穂 わかりました。では、着替えてまいります。
……………………………………華の部屋…………………………………
稲穂 おまたせしました。華姉様。
華 やっと来たわね。さ、菓子を用意したわよ。食べましょう。
稲穂 いただきます。
わぁ……!とても美味しゅうございます……!
華 それは良かったわ。春姉様からいただいたのよ。口に合わないからって。
稲穂 …… そうだったのですね。
それにしても……姉様の部屋は誠に綺麗ですね。
華 そう?なにも変わったことはないけれど……
稲穂 姉様の性格がようわかります。綺麗なところが好きですものね。
華 ええ、そうね。さ、そろそろ掃除を再開しましょう。
稲穂 はい。菓子、とても美味しゅうございました。それゆえ……その……おひとついただいても……?
華 ふふっ ええ、いいわよ。持っていきなさい。
稲穂 ありがとうございます……!
……………………………………………………………………
千夜 (〃´o`)フゥ… ようやく終わりました……
稲穂 手伝ってくれてありがとう、千夜。
千夜 いえいえ…… ところで、その菓子は……
稲穂 渡したい人がいるの。着いてきてくれる?
千夜 承知しました。
……………………………………春の部屋………………………………
稲穂 春姉様、気分はいかがですか?
春 稲穂……。大丈夫よ。今日はとても調子が良いわ。
稲穂 それは良かったです。あの……これを……
春 あら……この菓子……
稲穂 春姉様が華姉様にあげたものです。お口に合わないと言ってましたが……もしや、体調がすぐれなかっただけではないか……と思いまして。
春 ……ありがとう。その通りよ。さすがね稲穂。
稲穂 ここに置いておきますゆえ、ぜひ。
春 ありがとう。じゃあ、お礼にこの菓子を……私も食べたのだけれど多くて食べきれないの。
稲穂 ありがたくいただきます。では……
………………………………………稲穂の部屋…………………………………
稲穂 ε- (´ー`*) フゥ 千夜。この菓子あげるわ。
千夜 え……良いのですか?
稲穂 ええ。今日はよく働いてくれたもの。
〜11話へ続く〜
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