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組織内にデジタル人材は必要?

こんにちは!
大手小売業のネットスーパー部署で日々デジタルと戦っているtomoです!
今回は自身のDX推進の経験より"組織内のデジタル人材"は必要なのか記事にしてみました!

DX、DXと言われていますが、実際よく分かっていない。
DXの実態を現場視点で見たリアルな部分をまとめてみました!



そもそもDXってなんだっけ?

DXの定義

企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること

経済産業省

DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略で、デジタルツールの導入によって我々の生活やビジネスを豊かにしていく考え方です。DXの導入によって企業の業務効率化や働き方の改革を行い、競合他社に負けない競争力の強化を図れます。

DX推進は難しい?DX実現の必要性と解決策を詳しく解説
https://www.tryeting.jp/column/5790/

DXは、

デジタル化を通して、業務効率改善やビジネスモデル変革を推進し、
競争力を生み出した結果、、、、景気に刺激を与えたい!

というモットーのもと始まったお国の政策なんですね

もう少し深堀してみました。

IT化とDXの違い

DXと似た意味の言葉にIT化があります。IT化とは、コンピュータやインターネットなどの普及に伴い、暮らし・経済・社会がデジタル化することです。IT化とDXの違いは目的です。IT化既存の業務の効率化が目的なのに対して、DX組織構造やサービス、ビジネスモデルの変革が目的です。つまり、IT化による変化は業務効率化による時間削減といった「量的変化」であるのに対して、DXによる変化は組織やビジネスモデルそのものを変える「質的変化」です。

DX推進は難しい?DX実現の必要性と解決策を詳しく解説
https://www.tryeting.jp/column/5790/

私の世代だと中学生ごろから身近にデジタルが存在していた為、デジタル化(効率化)が成されていないこと自体に違和感を持ちました。

"なぜ会社はデジタル化しないんだろう"(経済がどうとか関係なく)
"やらないなら私がやる!"
という思いでDX推進に手を挙げました。
正直、組織構造/ビジネスモデルの変革という意思はあまりありませんでした、、

私はこれまで、どちらかといえばIT化を推進してしまっていたのかな?(-_-;)


DX推進の理想と現実

DXの定義を改めて認識した後で、私の経験したDXについてお話します!

私が推進するDX(新オペレーションシステムの導入)

現行のネットスーパー課題の一つが出荷能力でした

私が実施したDX推進は、
紙で実施していた商品ピッキングのデジタル化です

そんな中障害となったのが、複雑に絡み合った現行オペレーションです💦

暗にデジタル化すればいいじゃん!!
で終わる話ではなかったのです、、、、。

一例でいうと

  • マスター登録されているJANコードと入荷のJANコードが違う

  • 棚割りデータと店舗の棚割りが違う

などなど

それには組織ぐるみでの大改革が必要で解決はできず、、

とはいえ、まずは一歩を踏み出さなければいけないので、
導入時のオペレーションで運用回避をしながら導入計画を進めました


"出来るとこからデジタル化" 


最初は毛嫌いをされていた商品ピッキングのデジタル化ですが、
・写真で商品ピッキングが出来る
・商品の表示順がピッキングの道順になっている
・商品のスキャンをすることでミス防止に繋がる
などの要因で
導入後2、3週間後には、"無くては困る"という意見がでるほど効果は絶大!

デジタル化出来ない部分(JANの違う商品の対応など)をうまくオペレーションで回避することで、まずは第一歩を踏み出すことができました!

成果と課題

上記の事柄は一例ですが、
DX推進担当者として"これはよかった"というものを上げてみます!

  • 担当者の精神的/肉体的負担が減る

  • DX担当者の現行運用の構造理解が深まる

  • ベンダーとのやり取りでDX担当者のシステム理解が深まる

今回のDX推進では、
暫定的に現場作業者の負担が減り、働きやすい環境が構築出来ました。
さらに、DX推進チーム全員が現在のオペレーション構造/導入システムについて理解を深めることが出来ました。

"課題"としては

  • 本来のDX推進には社内全体を巻き込む必要がある

  • DX推進担当者が効率化の視点しか持っていない(私もそうですが…)

  • 戦略が明確になっていない

大きく3つ挙げられると思っています。
これらが、DXの本来の目的が達成できない要因となっています。

DX推進には、企業のビジョンや経営戦略の策定が欠かせません。もし、経営戦略が不明瞭のまま進めていった場合、途中からDXの導入自体が目的になってしまい、導入しても思ったような効果が得られません。

DX推進は難しい?DX実現の必要性と解決策を詳しく解説
https://www.tryeting.jp/column/5790/

経営戦略が不透明なままシステム導入に至り、結果担当者は目先の効率化の部分に視点を置いてしまうといった構造的な問題があるのです、、😢


<DXの本来の目的>
"DX
組織構造やサービス、ビジネスモデルの変革が目的"


組織の中にデジタル人材は必要?

DXの一例をお伝えしたところで、本題に入ります!

みなさんはどうお考えですか?
・社外デジタル人材でもいいのでは?
・そもそもデジタル人材ってシステムを触れる人のこと?

などとご意見はあると思いますが、、

私の考える結論は、
"デジタル人材" ⇒ "IT技術を通して変革を起こせる人材"
が必要と考えます!

社外デジタル人材

私の部署には、ITコンサルタントがついています
やはり彼らはプロですから、プロジェクトを構造的に理解し、IT知識も豊富なのでベンダーとのやり取りもスムーズです。

しかし

あくまでITコンサルであるため、現場の本当の悩みを知りません、、
ロジックで結論を出して筋の通った提案をしてもらえるのですが、実際には現場に当てはまらないことが多々あるんです。😢

私の考える組織内のデジタル人材

・現場を知っている
・ITについての知識がある
・DX推進の経験者

3点を上げましたが、
ちょうど、私の働く部署に3点全てが当てはまる同僚Wさんがいます!
Wさんは元々経営企画部に在籍されており、
さらに、仕事とは関係なく自身でプログラミングを学び、現在の部署で活躍されています。
そんな人がいるのかとびっくりしますが、本当にいます笑

Wさんは
現場視点⇔経営視点⇔システム視点 3点で物事を捉え発言されます。
特に重要視されているのが経営視点です。

例を挙げると、
現行の店舗出荷型物流サービスを倉庫出荷型で複数拠点(店舗)配送の物流サービスに変える提案
など
サービス自体を抜本的に変革する視点でDX戦略を捉えられていました

ビジネスモデルとして最適な形"を常に考え、判断をされる姿を見て、
まさに、私のイメージする"IT技術を通して変革を起こせる人材"だと感じました!

大切なのは、DXの目的であり、会社の目的ということですかね!
目的を明確に、多面的に物事を捉えたいものです、、😢


最後に

そんなWさんに私の印象を聞きました
・現場での経験をしっかり本社でも活用してくれた
・現場で役に立つものを作っていきたいという想いで仕事をされている
・新しい環境でも、素早く現状をキャッチアップし、自分の立場でしっかりと取り組んでくれている

これまで半年間頑張って来た甲斐があったーーーー😢

経営視点/システム視点についてはまだまだなので、
多面的に物事を捉えることができるよう、日々勉強していきたいと思います!

なにより、
経営層に対し、ボトムアップで提案できることが大切だと思うので、
"どのような組織構造/サービス"で、"どのようなビジネスモデル"にしていくかを考え、提案できる人材になれるよう今後もDX推進頑張っていきます!


ここまで読んでいただきありがとうございました!

では、また!

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