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辛い食べ物との付き合い方①

デフォルトがまず辛い

韓国に留学したことがあると言うと100%聞かれるのが、
「辛い物好きなんですか?」という言葉。

「苦手なんです💦」

というと、大体「え!そうなんですか?」と、
「辛い物苦手なのに韓国で暮らして大丈夫だったんですか?」という
ニュアンスが込められた驚きの言葉を投げかけられる。

結論は、「大丈夫」ということ。

でも、辛い物が苦手な人が韓国で生活していくためには、
上手に付き合っていく必要がある。

まず、第一に押さえておかなければならないことは、
「デフォルトが辛い」ということ。

それと、韓国人が言う「辛くないですよ」は、「辛い」ということ。

ここさえ押さえておけば、大丈夫だ。

某有名フライドチキン店を訪れた時のことだ。
日本にもあるこのチェーン店は、私も大好きなお店で、韓国でも食べてみたいと思い入店した。

メニューは日本と似ていたが、
「スパイシー〇〇〇」
「ヤムニョム〇〇〇」
と辛そうなチキンの名前が並び、その種類も日本より多く感じた。

スパイシーやヤムニョムなんぞ頼んだら間違いなく辛いので、
私はもちろんオリジナルを注文した。

あの味が食べれる😄

オリジナルチキンをテイクアウトし、ウキウキ気分で家に帰る。
早速食べてみようと一口かじり、何回か噛みしめてみたところ。

「辛い」

誤ってスパイスの方を買ってしまったのかと思ったが、間違いなくオリジナルだ。
衣には辛そうなソースも唐辛子もかかっていないのに、どうして辛いのか。

そう思って良く見ると、お肉自体に唐辛子が付いていたのだ。

肉自体に辛み成分が練りこまれている。
食べれない辛さではないが、辛い物が苦手な私にとってはひーひー言いながら食べるレベルだった。

チキンリベンジ🍗

このチキンが特別だったのだ。
と思った私は、後日、学校の近くのチキン屋さんに入った。

ここでも普通のチキンを注文。
衣もきつね色で辛そうな色はしていない。

「これだったら安心だ」

そう思って食べてみたら、「辛かった」

では、CMでやっているような有名店のチキンはどうだろうか?
ドラマなどでもよく登場する有名なチキン屋さんのチキンを出前してみた。

「余談だが、コロナ禍で日本もウーバーイーツなど出前が普及したが、
韓国はコロナ前から出前がかなり発達しており、何でも注文できた。
それに到着までのスピードも速く、ピザやラーメンの出前しか知らない私にとっては、驚きの文化であった。」

そして、再々リベンジ。
有名店のチキンを食べてみた。

食べた瞬間、悟った。

「あ、もうデフォルトで辛いんだなww」

日本で言うと、から揚げの下味にショウガを入れておくみたいな感覚で、
恐らく唐辛子を入れるのだろう。

それは、辛い味ではなく下味なので、辛い物が得意な人にとっては
「え?辛い?どこが?」と思うだろう。

しかし、大韓航空の機内食でさえ、辛いと感じてしまう私には、
紛れもなく辛いのだ。
韓国在住の日本人に大韓航空機の機内食が辛かったと言ったところ、

「え!大韓航空の機内食は、子どもでも誰でも食べられるような味付けにしているからそれで辛かったら、かなり辛い物苦手なんだね」

と言われた。

「はい、そうです」
「かなり苦手なのです」

辛味に慣れていく

こうして、デフォルトで辛いチキンを日々食べていく中で、
驚くことに舌も成長していった。

辛味に強くなっていったのだ。
韓国でチキンを頼むと、1羽という場合が多い。

一人で1羽分食べると、かなりの分量である。
辛いなと思いながらもこれを食べると、3羽くらい食べたあたりから
成長を感じるようになった。

前は
ヒーヒー言いながら食べていたが、今は辛味を感じずに食べている。

日本にいた時は、こんな風に自分の成長を感じれる機会は少ない。
肌で感じる自分の成長が嬉しかった。

成長といっても、辛ラーメンはまだまだ辛いのだが。







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