私はあなたの娘 #3

精神疾患?パーキンソン?精密検査?
驚きの連発!

マミーは、60才の定年まで保育士としてずっと働いてきました。園長の資格も有り、大手企業の課長クラスと同等の収入がありました。
定年を迎えた地方公務員のマミーは、65才まで、再任用で週に4日間、役所の福祉課で相談員や事務をしていました。
そんなマミーに精神疾患?
人の気持が伝わりにくいところや、整理整頓が出来ないこと、同じものを大量に買ってくることは個性と思っていました。
そんな人、世の中に沢山いますよね。

土日は、趣味のテニスとボーリングを楽しんでいたので、パーキンソンの兆候があるなんて、もっと信じられなかった。

そんなある日、朝起きて洗濯をしようと1階に下りると父が玄関に座っていたので、おはようって声をかけたけどいつものように挨拶は返ってこないので、洗濯をセットして2階の部屋に戻り身支度をしていました。
朝食をとろうと1階に下りるとまだ父が座っていたので、「マミー、ジジが玄関に座ってて、声をかけても返事しないからちょっと来てー」とマミーを呼びました。
マミーが直ぐに玄関に来て、父に声をかけていたので、朝食の準備をし、食事を終わらせて、子どもたちを送り出し、仕事に出ようと玄関へ行くとマミーが、寝ちゃったみたいだからと言って、玄関に父を寝せようとしていました。
父はイビキをかいていて、なんだか顔色が青白い。イビキもいつもとは違う異音だったので、マミーに本当に寝てるの?と聞くと、「さっきまで目は開いてたけど白目だから寝ているよ。」って。
えっ!それって、何かのテレビでみた緊急事態じゃない?!父に声を掛けるが全く反応がない。
救急車を手配して!とマミーに言ったが、おろおろ狼狽えるだけで119番も思い出せない様子。
私が救急へ連絡をし、救急車が到着。搬送の車にマミーが付き添い病院へ。
必要なものがあれば後で持って行くから、病院に着いたら連絡ちょうだいねと言い、マミーと別れた。

職場へ休む連絡をし、弟たちにも父が救急で運ばれたことを連絡した。時計を見ると救急車で搬送されてから3時間以上経っている。
マミーの携帯に連絡をしても、電源が入っていないのか繋がらない。
救急に連絡をしても、搬送先は教えられないから家族か病院からの連絡を待つように言われ、待つことになりました。

搬送から6時間位経った頃、病院から父の状況と入院に必要なものについて、連絡があった。
父はまだ意識が戻らず、ICUにいるので、面会はできないとのこと。
ついでに、付添の家族の様子がおかしいので迎えに来て欲しいと。

急いでマミーを迎えに行くと、ニコニコと私に手を振っている。笑える状況ではないのに…
父は大丈夫なのか聞いても、自分が何故病院にいるのかわからない様子。
病院からマミーに父の症状を伝え、帰宅するように伝えたがずっと待合室に座り、時間が経つと父の状況を聞きに来るの繰り返しだったので、他の家族に連絡をしようとマミーに自宅の電話番号を聞いたが、答えられず、父の通院履歴から家に連絡をしたとのこと。
認知症の疑いがあるから専門医に診て貰ったほうが良いとアドバイスを受けました。
私はマミーの認知症に気がつくのに時間がかかったのに、今日あったばかりの第三者はすぐ気づくのね…

この日は、初めてマミーが出来なくなったコトを見て、認知症という言葉の意味やこれからのコトを本気で考えないといけないと痛感しました。
父が倒れたことよりも、ショックだった記憶があります。

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