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当事者意識

 子どもが大好きなイベントの一つに席替えがあります。私は席替えを教室環境の中で最も重要視しています。教室環境を作る時に意識することは、掲示物・ロッカー、机、フックなどの荷物置き場など、全ての子どもたちが学習や生活がしやすくすることです。教室環境を作る要素は様々ですが、席替えは、学習に集中できたり、新たな子ども同士の人間関係が作られたりと正の作用を起こすこともできれば、それと全く逆の負の作用を起こすこともあり、とても慎重に行ってきました。
 このような考え方から、今まで学年末のような特別な状況を除いて、私が席を決めていました。しかし、今回、子どもの発案で班をくじ引きで決めて、班の中で相談して場所を決めるという席替えをしました。席替えをして2週間が経ちました。子どもたちは、この席替えでも全く変わらず、学習に取り組めています。
 今回の席替えでもそうですが、子どもたちが「こうしたい」と考え、それを主張することはとても嬉しく思います。そして、2組の子どもたちは、自分で主張したことや言葉に対して責任が伴うという事や他者の視点をなんとなく理解していると感じています。前号で当事者意識についてお話をしました。人任せにしていては楽しさを作ることはできません。子どもたちの「こうしたい」という意見が活発に出ること、そして、それを少しでも実現させられるようにして、楽しい学級を作っていきたいと思います。

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